月面余経度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/09 05:07 UTC 版)
月面余経度(selenographic colongitude)は、子午線から西向きに測った月の朝の明暗境界線の経度である。朝の明暗境界線は、月面上で半円を形成し、太陽がちょうど上ってくる地点である。月面余経度の値は次第に大きくなり、0°から359°まで増加する。 月相が上弦の月になると、太陽は月の子午線から上る。この位置が月面余経度0°と定義される。従って、満月の時の月面余経度は90°、下弦の月の時は180°、新月の時は270°となる。 日光の入射角が小さいと、月面の構造の影は長くなる。そのため、明暗境界線付近は、望遠鏡での月の構造の観測や撮影に最も適している。そのため、月面の特定の構造を観測しようとする時には、明暗境界線の位置を知る必要がある。月面余経度は、このような目的に用いられる。 月面余経度の値に180°を足せば、夜の明暗境界線になる。
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