断熱火炎温度とは? わかりやすく解説

断熱火炎温度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 01:36 UTC 版)

断熱過程」の記事における「断熱火炎温度」の解説

アセチレン燃焼 C2H2 + (5/2) O2 → 2 CO2 + H2O考える。アセチレン1 mol対し二酸化炭素2 mol1 mol生成する燃焼前のガス温度T0 = 25 °C = 298.15 Kとすると、標準燃焼熱は ΔcH (T0) = -1256.8 kJ/molである。 定圧熱容量CP温度対し線型変化しCP = a + b T と表せると仮定する。さらに系外に熱は出ていかないとみなすと、 Δ c H ( T 0 ) + ∫ T 0 T C P d T = 0 {\displaystyle \Delta _{\text{c}}H(T_{0})+\int _{T_{0}}^{T}C_{P}\mathrm {d} T=0} となるから、 b 2 T 2 + a T + c = 0 , c = Δ c H ( T 0 ) − b 2 T 0 2 − a T 0 {\displaystyle {\frac {b}{2}}T^{2}+aT+c=0,\quad c=\Delta _{\text{c}}H(T_{0})-{\frac {b}{2}}T_{0}^{2}-aT_{0}} ∴ T = − a + D b , D = a 2 − 2 b c {\displaystyle \therefore T={\frac {-a+{\sqrt {D}}}{b}},\quad D=a^{2}-2bc} を得る。したがって係数a , b が分かれば炎の温度T が計算できる。 ここで係数下記の表から、CP = 2CP(CO2(g)) + CP(H2O(g)) の関係を用いて求める。実際に計算すると、 a = 2×a(CO2(g)) + a(H2O(g)) = 82.36 JK-1mol-1 b = 2×b(CO2(g)) + b(H2O(g)) = 0.09661 JK-2mol-1 c = ΔcH(T0) - (b/2)T02 - aT0 = -1285691 Jmol-1 √D = 505.18 JK-1mol-1 より、 T = 4377 K ≒ 4100℃ つまりアセチレンの炎は約4100 °Cであると分かる

※この「断熱火炎温度」の解説は、「断熱過程」の解説の一部です。
「断熱火炎温度」を含む「断熱過程」の記事については、「断熱過程」の概要を参照ください。

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