撃針の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 23:15 UTC 版)
典型的な撃針は、鋼鉄の小さな棒で、雷管を叩く方の端は半球状に丸められ、硬化されている。端が丸められたことによって、雷管をへこませることが保証される。これが尖っていると、貫通してしまうおそれがある。ほとんどの撃針は、雷管と反対の向きにスプリングで押されており、また、パッシブ・セイフティ・メカニズムが組み込まれていることも多い。たとえば、トリガーが引かれるまでは撃針が動かないようにするブロックや、引き金を引くと撃鉄が撃針を叩くために必要な位置に移動する「トランスファー・バー」などである。この安全装置は、手動安全装置や、引き金や撃鉄をブロックする安全装置に加えて装備される。 ボルトを備えたタイプの銃には、撃鉄が下りた状態でボルトフェイスから突き出さない程度に短い撃針を使うことがある。このタイプの撃針は慣性撃針(inertial firing pin)と呼ばれ、雷管を叩くのに十分な運動量を与えるには、撃鉄をフルストロークで落とす必要がある。撃鉄を落とした状態(ハンマー・レスト・ポジション)では、後方から衝撃を与えても、撃針が雷管を発火させるのに十分なエネルギーが与えられることは滅多にない。M1911ピストルの多くのバリエーションは、このタイプの撃針を使っている。
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