懸賞石鹸詐欺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 10:05 UTC 版)
スミスの最も有名なショート・コンは、デンバーの新聞諸紙が「懸賞石鹸詐欺」("prize soap racket")と呼んだ策略であった。スミスは、にぎやかな通りの角に、石鹸を積んだ陳列ケースを1つ置くのがつねであった。彼は石鹸を売り、増え続ける見物人の群衆に話しかけながら、数少ない選ばれた石鹸を――1ドルから100ドルの範囲の――紙幣で包むのがつねであった。彼はそれから紙幣が隠れるようすべての石鹸を普通の紙で包んだ。 彼はそれから、紙幣で包まれた「当たりの石鹸」("prize soap")をふつうの石鹸と混ぜ合わせるふりを見せ、その石鹸を1個1ドルで群衆に売った。群衆の中のサクラは石鹸を買い、包みを破り、自分が賞金を勝ち取ったと大声で宣言しながら紙幣を周囲に見せるように振るのだった。この芸当がさらに多くの石鹸の売り上げにつながった。売りの途中で、スミスは100ドル紙幣がまだ山をなして残っている、と発表するのだった。その後、彼は残っている石鹸を最高入札者らに競売するのであった。操作と手品のような手先の早わざを通して、「勝ちとった」("won")唯一の紙幣は彼のサクラに行った。 ある時、スミスは懸賞石鹸詐欺をおこなったとして警察官ジョン・ホランドによって逮捕された。ホランドは警察の日誌に書いている間、スミスの名を忘れ、「ソーピー」("Soapy")と書いた。そのあだながくっつき離れず、彼は「ソーピー・スミス」として知られるようになった。
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