悲しみは埼玉に向けてとは? わかりやすく解説

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悲しみは埼玉に向けて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/20 04:56 UTC 版)

悲しみは埼玉に向けて」(かなしみはさいたまにむけて)は、三遊亭圓丈による新作落語の演目。題名には「埼玉」とあるが、圓丈が在住していた東京都足立区にちなんだ地噺に近い[1]。本作は圓丈が東保木間の都営住宅に住んでいた当時に制作されたものだが、東保木間ではなく北千住を舞台にした地噺となっている[2]

概要

北千住駅から新栃木駅に向かう東武伊勢崎線や、日光線日比谷線などの電車内、ならびに沿線で繰り広げられる数々の人生模様を描く。

東武鉄道や東京北部(圓丈が住まう足立区など)、そして題名にある埼玉に漂う「B級」あるいは「寂れた」イメージを極端な形で表現している。「19時43分発、準急新栃木駅行き[3]の発車のベルは、まだ鳴っています」というセリフがブリッジのように差し挟まれ、笑いを誘う。

後半は怪談噺的な場面も織り込まれ、客を飽きさせない構成となっている。

土地鑑のある人間には爆笑を呼び、圓丈新作の代表作ともいえる。ただし関東近郊在住者でないと意味が全く理解できないため、地方の公演で演じることはまずない。

他の噺家が、地名を入れ替えるなど換骨奪胎した改作を演じることもある。例えば弟子である三遊亭白鳥は自らが上京してから円丈に入門して落語家になるまでの半生を回顧した「悲しみは日本海へ向けて」を作っている。

登場する駅と風景

収録ソフト

CD

書籍

脚注

  1. ^ <落語>新作の古典で勝負 68歳円丈昇太と対決”. 東京新聞. 2013年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月31日閲覧。
  2. ^ 三遊亭円丈と落語と北千住 ~気が付けば、つかず離れず半世紀~”. さんたつ. 交通新聞社 (2021年6月4日). 2022年1月31日閲覧。
  3. ^ 題材となった東武伊勢崎線の準急列車は2006年3月18日のダイヤ改正でそのほとんどが南栗橋駅発着に変更され、残された直通列車も「区間急行」に変更された。最終的に2017年のダイヤ改正で新栃木発着の区間急行も廃止されたため、2019年現在北千住駅から新栃木駅に直通する列車は特急列車以外存在しない。




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