『幻のハックルバック』(まぼろしのハックルバック)は、1976年 (1976)に発売された鈴木茂とハックルバックのスタジオ・アルバム。
解説
1975年 (1975)に鈴木茂が単身アメリカに渡りレコーディングを行ったファースト・ソロ・アルバム『BAND WAGON』[注釈 1]収録曲を、ライブで再現するために結成されたバンド、“ハックルバック”が、エンジニア田中信一からの発注でオーディオ・フェアの山水ブースで流す目的で同年10月にレコーディングした音源を収録。本作はバンド解散後の1976年 (1976)にリリースされた。
鈴木によれば、ライヴでやっていた曲をそのままのアレンジで1日で録ったという[1]。いずれの収録曲も、オリジナル・アルバム制作を目的としたレコーディングではなかったが、同グループにとって唯一のスタジオ・レコーディング作品となった。
本作は当初カセットのみでリリースされたが、1989年 (1989)にCD化され、1996年 (1996)には紙ジャケット仕様にて再リリース、アナログ盤も完全生産限定盤にて同時発売された。また、「100Wの恋人」と「砂の女」は、2008年 (2008)にリリースされたクラウン在籍時のソロワーク集ボックス・セット『鈴木茂ヒストリー・ボックス〜クラウン・イヤーズ1974-1979』[注釈 2]の“LIVE AND RARE TRACKS”にも収録された。
収録曲
Side 1
全編曲: 鈴木茂とハックルバック。 |
# |
タイトル |
作詞 |
作曲 |
1. |
「グレート・アメリカン・ファンキー・ガール」 |
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鈴木茂 |
2. |
「100Wの恋人」 |
松本隆[注釈 3] |
鈴木茂 |
3. |
「レイン・イン・ザ・シティー」 |
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佐藤博 |
4. |
「砂の女」 |
松本隆[注釈 3] |
鈴木茂 |
クレジット
Electric Guitar – 鈴木茂 |
Keyboards, Guitar – 佐藤博 |
Fender Bass – 田中章弘 |
Drums – 林敏明 |
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Percussion – 斉藤ノブ |
Background Vocal – 桑名マサヒロ |
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Recorded at Crown 1st Studio Oct. 1975 |
リリース日一覧
地域 |
タイトル |
リリース日 |
レーベル |
規格 |
カタログ番号 |
備考 |
日本 |
幻のハックルバック |
1976年 (1976) |
CROWN |
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DCT-2141 |
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1989年10月25日 (1989-10-25) |
PANAM ⁄ CROWN |
CD
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ZL-5012 |
初CD化。 |
ハックルバック |
1996年5月22日 (1996-05-22) |
CRCP-28104 |
長門芳郎による鈴木茂インタビュー、およびハックルバックのフォト・アーカイブを収載。紙ジャケット仕様。ジャケットは、ZL-5012と同じ写真を加工したもの。 |
PANAM ⁄ CROWN ⁄ VIVID |
LP
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VSLP-4008 |
初アナログ化。完全限定生産盤。ジャケットはCRCP-28104と共通のものを使用。 |
脚注
注釈
- ^ 鈴木茂『BAND WAGON』 1975年3月25日 (1975-03-25)発売 PANAM ⁄ CROWN LP:GW-4011
- ^ 『鈴木茂ヒストリー・ボックス〜クラウン・イヤーズ1974-1979』 2008年7月2日 (2008-07-02)発売 PANAM ⁄ CROWN 6CD:CRCP-50060~65
- ^ a b オリジナル・リリースのカセットテープでは、パッケージに"鈴木茂作詩・作曲"とクレジットされていた。
出典