帰宅戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 06:59 UTC 版)
帰宅戦争 | |
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ジャンル | 青春[1] |
小説 | |
著者 | 鬼火あられ |
イラスト | ちり |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
刊行期間 | 2016年1月20日 - 5月20日 |
巻数 | 全2巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | ライトノベル |
『帰宅戦争』(きたくせんそう)は、鬼火あられによる日本のライトノベル。イラストはちりが担当している。富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2016年1月から同年5月まで刊行された。第28回ファンタジア大賞銀賞受賞作。同作は、「正統派青春バカストーリー」と評されている[1]。
あらすじ
舞台は私立帝政高校。部活動で青春を謳歌することが大正義とされる青春高校に入学したものの、過去の事件から仲間を信用できなくなっていた主人公の佐藤太郎は、同じく新入生争奪戦からの逃亡を図っていた元アイドルの椎名凜花とともに、授業終了とともに即帰宅するための「帰宅部」を設立することを画策する。その後、校長の許可を得て活動し始めた「帰宅同好会」は、校長から提示された「2週間後まで毎日、放課後の18時までに校門をくぐり抜けることができれば帰宅部の設立を認める」という条件を達成するために奮闘する。
登場人物
- 佐藤太郎(さとう たろう)
- 青春高校に入学した生徒。過去の事件で仲間を信用することができていない。
- 椎名凛花(しいな りんか)
- 青春高校に入学した生徒。元アイドルで天才声楽家。佐藤太郎とともに「帰宅同好会」を設立している。
評価
第28回ファンタジア大賞にて金賞を受賞した(受賞時のタイトルは「佐藤太郎と帰宅戦争」)[2]。同賞で審査員を務めた石踏一榮は本作を以下のように評している。
こういう爽やかなジュブナイルが書ける作家は大事だと思います。「帰宅戦争」という設定が独特で、キャラクターもメインヒロインが個性的で良かったですね。ただ、派手さがなく、最後の展開は強引でした——が、ぐいぐい読み進められる面白さはある。良い青春物語でした。 — 石踏一榮:[3]
既刊一覧
- 鬼火あられ(著)・ちり(イラスト)、KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、全2巻
- 『帰宅戦争 帰りたいんだけど戦争起こしてもいい?』、2016年1月20日発売[4]、ISBN 978-4-04-070814-0
- 『帰宅戦争2 女子校と合併するんだけど戦争起こしてもいい?』、2016年5月20日発売[5]、 ISBN 978-4-04-070820-1
脚注
- ^ a b おたぽる「久しぶりに登場した正統派青春バカストーリー! 鬼火あられ『帰宅戦争 帰りたいんだけど戦争起こしてもいい?』」『エキサイトニュース』エキサイト、2016年3月8日。2021年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
- ^ 『このライトノベルがすごい!2017』宝島社、2016年12月8日、59頁。 ISBN 978-4-8002-6345-2。
- ^ “大賞決定!─約2年ぶりの大賞─第28回ファンタジア大賞受賞作発表”. ファンタジア大賞WEBサイト. 2020年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月3日閲覧。
- ^ “「帰宅戦争 帰りたいんだけど戦争起こしてもいい?」鬼火あられ [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2024年12月12日閲覧。
- ^ “「帰宅戦争2 女子校と合併するんだけど戦争起こしてもいい?」鬼火あられ [ファンタジア文庫]”. KADOKAWA. 2021年7月30日閲覧。
外部リンク
- 帰宅戦争 帰りたいんだけど戦争起こしてもいい? - ファンタジ文庫 書籍情報
- 帰宅戦争のページへのリンク