川瀬見つばさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/17 04:56 UTC 版)
川瀬見 つばさ(かわせみ つばさ、1959年 - )は、日本の社会思想家・エッセイスト。東京都中野区出身。川瀬見つばさは筆名であり、本名は姓が鈴木だということまでは公開している。
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人物
1982年3月に当時筑紫哲也が編集長であった「朝日ジャーナル」にエッセイ『卒業』を発表したのがメジャーデビュー(本名の鈴木姓で執筆)。その後およそ30年間は主に実業家として生き、[2011年]]10月頃より現在の筆名で社会思想エッセイを「しんぶん赤旗」に発表。ただし川瀬見本人は日本共産党員ではない。2012年10月には「週刊金曜日」に『維新のいいとこ取りで自民に迫れ』を本名で発表。2013年6月には『頑張る人が報われる社会に』を「朝日新聞」に寄稿。このときも本名で寄稿している。
来歴
慶應義塾大学経済学部教養課程在学中に熊倉敬聡らと学生作家集団「書生会」を結成。同学部専門課程に進級後は野地洋行教授が主宰する社会思想論研究会の学生代表に就任し、以降の学生生活はゼミ代表としての活動に明け暮れる。卒業後は政府系政策銀行勤務や私学の医療福祉大学職員等を経て実業家として独立するが、2011年3月11日の東日本大震災を契機に廃業。その年の10月頃からおよそ30年ぶりに執筆活動を再開し、社会思想エッセイという独自の分野を開拓している。川瀬見つばさの筆名は主にツイッターでの発信と「赤旗」への寄稿の際に使っている。
思想と人間関係・ひととなり
「人としての幸せは市井の民の日常の中こそ存在する」というのが持論で、一貫して「反・権勢欲。反・貴族趣味。反・新自由主義。反戦。反・憲法96条改変。」である。民主党衆議院議員で元・厚生労働大臣の長妻昭は大学の一年後輩にあたるが、川瀬見が長妻の選挙区に長年居住していたこともあり、「鈴木先輩」と慕ってよく川瀬見にアドバイスを求めていたが、今は疎遠となっている。漫画家の細野不二彦とは大学時代にともに数学の単位を落とし再履修した仲で、川瀬見は再履修した数学の授業中に細野本人の口から細野の父親が亡くなったことを聞き、人目もはばからずに涙している。カーデザイナーの原田則彦、アニメーション監督の河森正治らは中学校以来の旧友。
近年の主な作品
『思い出に残る なき父のこと』(「しんぶん赤旗」2012年2月2日号・川瀬見名) 『維新のいいとこ取りで自民に迫れ』(「週刊金曜日」2012年10月5日号=914号・鈴木名) 『頑張る人が報われる社会に』(「朝日新聞」2013年6月19日朝刊・鈴木名) 他、川瀬見つばさ名のツイッターホームページに度々意見を発信している。
思想家・エッセイスト以外の顔
「三度の飯より野球が好き」である。また、ビートルズの大ファンであり楽曲のほとんどをリバプール訛りの英語で歌唱できる。20代のときに早稲田大学システム科学研究所主宰のビジネススクール(現・修士課程)で吉谷龍一に師事してワークデザインの技法を習得しており、この技術を駆使してあらゆる形状の物を梱包する特技がある。妻と一女・一男あり。
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