山田秀三のアイヌ語地名研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 03:00 UTC 版)
「茂谷山 (能代市)」の記事における「山田秀三のアイヌ語地名研究」の解説
山田秀三は『東北・アイヌ語地名の研究』で、青森県から秋田県にかけて、いくつかの「モヤ山」に出あったとしている。いずれも、独立した小山で、三角山や円頂状の目立つもので印象に残る。それらは、「茂谷山」とか「靄山」とか「雲谷山」とかの字で書かれている。山田は、アイヌ言語学者の知里真志保に尋ねたところ、アイヌ語の「モイワ」(小さな岩山)がなまったものであるとした。 十三湖と小湊町の間にある靄山、藤里町の茂谷山、田沢湖の南にあって湖に突き出す形になっている靄森山、青森県の八甲田北部にある雲谷山などがあげられている。このほかにも鹿角市にも茂谷山、八峰町には母谷山があり、その形に共通性がある。ただ、この能代市の茂谷山は、アイヌ語の「モイワ」としては大きすぎ、またモイワは平地の続きの丘にあることが多い。しかし、山田秀三は見る位置を変えると、この山もそのようにも見られるとも書いている。
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