山村貞子とは? わかりやすく解説

山村貞子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 05:23 UTC 版)

山村 貞子(やまむら さだこ)は、鈴木光司の小説およびその映像化作品『リング』シリーズに登場する架空の人物。


注釈

  1. ^ 原作『らせん』の終盤では、何度か「魔のビデオテープ」という呼び名が用いられることもあった。
  2. ^ 具体的なメーカー名は描写されていないものの、大日本除虫菊の金鳥蚊取り線香のCMであると分かるような描写がされている[14]
  3. ^ a b なお日本ウイルス学会virusの日本語表記に「ウルス」という表記を用いており[24]、医学分野では専らこの表記が用いられるが(詳細は「ウイルス#名称」を参照)、リングシリーズの著者である鈴木光司は作中で「ウルス」という表記を用いているため、本項では固有名詞としてリングウィルス、転移性ヒトガンウィルスを指す場合には作中の表記に従う。
  4. ^ 安藤満男、高山竜司、高野舞が身を置いていた大学と同名だが、安藤らが「ループ」世界の住人であるのに対し、この大学は上位世界に存在する大学である。
  5. ^ a b c 物語冒頭で死亡した4人が宿泊し「呪いのビデオ」を見ることになった施設は、原作小説では「南箱根パシフィックランド」、1998年の映画では「伊豆パシフィックランド」となっており、名称に差異がある。なお原作者の鈴木によれば、この貸し別荘のモデルとなったのは静岡県田方郡函南町に所在する「南箱根ダイヤランド」にある宿泊施設であるとされる[64]
  6. ^ 作中では8月26日の日曜日、20時に放送されていたNHKの大河ドラマであるとしか書かれておらず、作品名には触れられていないが、現実の1990年に放送されていたNHK大河ドラマは『翔ぶが如く』である。
  7. ^ 興行的には1本の映画扱いで、入れ替えなしに、途中休憩を挟んで連続上映された。
  8. ^ 映画『らせん』における浅川陽一は、原作『らせん』における浅川陽子と同様に「ビデオをダビングして祖父母(映画では祖父のみ)に見せた」にもかかわらず、ビデオの結末が書き換えられていたために死亡するが(詳細は「#改変されたビデオテープによる突然変異、他媒体化」を参照)、映画『リング2』では呪いによる死を免れたことになっている。
  9. ^ これについては監督の中田秀夫も映画第1作『リング』に関するインタビューで「貞子は魔物との混血児」[3]、脚本の高橋洋は「貞子は、人間と人間ではない者の間に生まれた異物」[90]と発言している。
  10. ^ ただし、テレビから這い出てくる瞬間の場面のみ通常の順回転で撮影された[91]
  11. ^ パソコン・携帯電話・スマートフォン以外にも画面のある場所にはいずれも出現可能
  12. ^ 森山修平が入院した結核療養所やペンションの管理人の死亡など。
  13. ^ 高山竜司は前作で死亡しているが、役割が異なりキャスティングのため再登場しない。
  14. ^ 最初の事件グリーンタワービルでの亡霊、アリタをハンドルネームとして東が使用。
  15. ^ 白骨死体で発見。

出典

  1. ^ 『リング』文庫版, pp. 300–304, §4.3.
  2. ^ a b c d e f g h i 野波健祐 (2015年1月31日). “NIPPON 映画の旅人 科学と都市伝説の間で「リング」(1998年)”. be on Saturday (朝日新聞社): pp. e1-e2面. http://www.asahi.com/articles/DA3S11575587.html 2015年1月31日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f リング研究会 1998, p. 79.
  4. ^ a b “猛暑を乗り切るオススメのホラー映画、第1位は「リング」”. 映画.com. (2011年6月9日). http://eiga.com/news/20110609/15/ 2011年7月1日閲覧。 
  5. ^ a b c d “ホラー映画ランキング『リング』圧勝! 洋画は『エクソシスト』が1位に”. cinemacafe.net (カフェグルーヴ). (2011年8月29日). http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2011/08/11207/ 2011年9月9日閲覧。 
  6. ^ a b ソフィア・サヴィナ (2014年11月10日). “怖かった「山村貞子」展”. ロシアNOW. ロシア新聞. 2014年11月22日閲覧。
  7. ^ 映画評論 リング0 バースデイ”. 映画.com (2000年1月15日). 2011年7月3日閲覧。
  8. ^ “「貞子」が3Dで映画化!“最恐”キャラがスクリーンから飛び出す!”. シネマトゥデイ (ウエルバ). (2011年2月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0030374 2011年7月3日閲覧。 
  9. ^ 特集:世界が尊敬する日本人100『ニューズウィーク日本版』2019年4月30日号
  10. ^ a b c 『リング』文庫版, pp. 126–131, §3.3.
  11. ^ 『らせん』文庫版, p. 172, §2.10.
  12. ^ 『リング』文庫版, pp. 161–162, §3.5.
  13. ^ 『リング』文庫版, p. 165, §3.5.
  14. ^ リング研究会 1998, p. 72.
  15. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 185, §「ハッピー・バースデイ」第1節.
  16. ^ 『THE RING(映画パンフレット)』東宝出版商品事業室、2002年11月2日、19頁。 
  17. ^ リング研究会 1998, p. 93.
  18. ^ リング研究会 1998, p. 92.
  19. ^ リング研究会 1998, p. 192.
  20. ^ リング研究会 1998, p. 67.
  21. ^ 『ループ』ハードカバー版, pp. 252–253, 256, §3.9.
  22. ^ a b 『ループ』ハードカバー版, pp. 260–262, §3.10.
  23. ^ a b 『らせん』文庫版, p. 282, §4.5.
  24. ^ 日本ウイルス学会について”. 日本ウイルス学会ホームページ. 日本ウイルス学会. 2011年9月8日閲覧。
  25. ^ 『リング』文庫版, pp. 41, 24, 27–28, 39–40, 303–304, §.
  26. ^ 『らせん』文庫版, p. 284, §4.5.
  27. ^ 『らせん』文庫版, p. 286, §4.5.
  28. ^ a b c 『らせん』文庫版, pp. 359–360, §5.7.
  29. ^ a b 『らせん』文庫版, p. 365, §5.7.
  30. ^ 『らせん』文庫版, pp. 131–132, §2.4.
  31. ^ a b 『リング』文庫版, p. 255, §3.11.
  32. ^ 『リング』文庫版, p. 294, §4.1.
  33. ^ a b 『らせん』文庫版, p. 362, §5.7.
  34. ^ 『らせん』文庫版, p. 392, §エピローグ.
  35. ^ 『らせん』文庫版, p. 363, §5.7.
  36. ^ a b c d 『ループ』ハードカバー版, pp. 57–59, §2.1.
  37. ^ a b 『ループ』ハードカバー版, pp. 321–322, §4.4.
  38. ^ 『ループ』ハードカバー版, p. 341, §4.5.
  39. ^ 『ループ』ハードカバー版, pp. 258–259, §3.10.
  40. ^ 『ループ』ハードカバー版, p. 330, §4.4.
  41. ^ 『リング』文庫版, p. 297, 4.2§.
  42. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, pp. 161–162, 165, §「レモンハート」第11節.
  43. ^ 『リング』文庫版, p. 220, §3.2.
  44. ^ a b 『らせん』文庫版, p. 237, §3.5.
  45. ^ 『ループ』ハードカバー版, p. 138, §2.12.
  46. ^ 『ループ』ハードカバー版, p. 325, §4.4.
  47. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, pp. 184, §「ハッピー・バースデイ」第1節.
  48. ^ 『リング』文庫版, pp. 216–220, §3.2.
  49. ^ リング研究会 1998, p. 70.
  50. ^ 『リング』文庫版, p. 195, §3.8.
  51. ^ 『リング』文庫版, p. 223, §3.9.
  52. ^ 『リング』文庫版, pp. 223–234, §3.9.
  53. ^ 『リング』文庫版, p. 196, §3.8.
  54. ^ a b 『リング』文庫版, p. 197, §3.8.
  55. ^ 『リング』文庫版, p. 298, §4.2.
  56. ^ 『リング』文庫版, p. 179, §3.5.
  57. ^ 『リング』文庫版, p. 193, §3.8.
  58. ^ 『リング』文庫版, p. 241, §3.10.
  59. ^ a b c d リング研究会 1998, p. 97.
  60. ^ 『リング』文庫版, p. 288, §4.1.
  61. ^ 『リング』文庫版, pp. 297–298, §4.2.
  62. ^ 『リング』文庫版, p. 296, §4.2.
  63. ^ 『リング』文庫版, pp. 64–70, §2.1.
  64. ^ "鈴木光司さん(小説家)の「怖い話」の話". サントリー・サタデー・ウェイティング・バー. 1998年6月6日. TOKYO FM. 2012年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月5日閲覧
  65. ^ 『リング』文庫版, p. 324, §4.5.
  66. ^ 『リング』文庫版, pp. 65–66, §2.1.
  67. ^ 『らせん』文庫版, pp. 391–393, §エピローグ.
  68. ^ 『ループ』ハードカバー版, p. 246, §3.8.
  69. ^ 『リング』文庫版, pp. 211–212, §3.8.
  70. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 93, §「レモンハート」第4節.
  71. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 109, §「レモンハート」第5節.
  72. ^ 『リング』文庫版, pp. 204–205, 3.8§.
  73. ^ 『らせん』文庫版, p. 276, §4.4.
  74. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 227, §「ハッピー・バースデイ」第5節.
  75. ^ 『らせん』文庫版, pp. 344–346, §5.5.
  76. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, pp. 99, §「レモンハート」第5節.
  77. ^ 『らせん』文庫版, p. 334, §5.4.
  78. ^ 『らせん』文庫版, p. 340, §5.4.
  79. ^ リング研究会 1998, p. 90.
  80. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, pp. 130–131, §「レモンハート」第8節.
  81. ^ 『らせん』文庫版, p. 370, §5.8.
  82. ^ リング研究会 1998, p. 73.
  83. ^ リング研究会 1998, pp. 73, 183, 188.
  84. ^ 『リング』文庫版, p. 254, §3.11.
  85. ^ 『らせん』文庫版, p. 236, §3.4.
  86. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 159, §「レモンハート」第10節.
  87. ^ 『バースデイ』ハードカバー版, p. 165, §「レモンハート」第11節.
  88. ^ 『らせん』文庫版, p. 275, §4.4.
  89. ^ a b リング研究会 1998, pp. 93–94.
  90. ^ 「リング2」研究会 1999, p. 92.
  91. ^ a b c 「リング2」研究会 1999, pp. 63, 65.
  92. ^ ビデオ&DVDでーた 2000, p. 41.
  93. ^ a b c 「リング2」研究会 1999, p. 129.
  94. ^ 「リング2」研究会 1999, p. 96.
  95. ^ 「リング2」研究会 1999, p. 79.
  96. ^ ペ・ドゥナ”. シネマコリア (2002年4月30日). 2010年4月21日閲覧。
  97. ^ 「リング2」研究会, p. 129.
  98. ^ 「リング2」研究会 1999, pp. 49–50.
  99. ^ a b ビデオ&DVDでーた 2000, p. 83.
  100. ^ "実録『リング』・御船千鶴子の謎". 知ってるつもり?!. 14 May 2000. 日本テレビ放送網. 2011年7月1日閲覧
  101. ^ 「リング2」研究会 1999, p. 50.
  102. ^ 「リング2」研究会 1999, p. 51.
  103. ^ 大野和雄『貞子ウィルス -封印された真実-』鳥影社、2000年1月10日。ISBN 4-88629-452-9 
  104. ^ a b 松山ひろし『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』アールズ出版、2004年11月25日、4頁。ISBN 4-901226-85-1 
  105. ^ 貞子の原型が登場!?「リング」コンビによる伝説のJホラー「女優霊」待望の初DVD化!”. ハリウッドチャンネル. ハリウッドチャンネル株式会社 (2010年6月14日). 2011年9月3日閲覧。
  106. ^ “監督:中田秀夫 脚本:高橋 洋 伝説のJホラー映画「女優霊」初DVD化決定!!”. シネマトピックスオンライン. (2010年6月14日). http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=10081 2011年9月3日閲覧。 
  107. ^ a b 小梶勝男. “批評 シェラデコブレの幽霊”. 映画ジャッジ!. アップリンクス. 2011年9月3日閲覧。
  108. ^ 高橋洋(インタビュアー:国領雄二郎)「『リング』、『女優霊』の脚本でJホラー像を確立した高橋洋監督の『恐怖』(2/2)」『マイコミジャーナル』、2010年12月20日https://news.mynavi.jp/techplus/article/20101220-takakyoufu/22011年9月3日閲覧 
  109. ^ 外山真也 (2010年7月6日). “『恐怖』 Jホラーの高橋洋が脳をテーマに”. 琉球新報 (琉球新報社). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-164634-storytopic-137.html 2011年9月24日閲覧。 
  110. ^ 大森望「新しい日系米国ホラーの誕生」『THE RING(映画パンフレット)』東宝出版商品事業室、2002年11月2日、8-9頁。 
  111. ^ Baxter, Louis; Farndon, John; Grant, Kieran (2015). Danny Leigh. ed (English). The Movie Book. Damon Wise. DK Publishing. pp. 288–289. ISBN 978-0-2411-8802-6 
  112. ^ Kermode, Mark (2003年). “All Fright On the Night”. The Guardian. https://www.theguardian.com/film/2003/oct/19/features.review 2015年1月8日閲覧。 
  113. ^ “Shining Tops Screen Horrors”. BBC News. (2003年). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/3215471.stm 2015年1月8日閲覧。 
  114. ^ Dinning, Mark. “The Ring Movie Review”. Empire Online. 2015年1月8日閲覧。
  115. ^ a b “来る〜、きっと来る〜♪ Jホラー界のアイドル?! 貞子とは一体、何者?”. ニッポン放送. https://news.1242.com/article/175808 2019年5月24日閲覧。 
  116. ^ ビデオ&DVDでーた 2000, p. 92.
  117. ^ “最‘狂’絶叫計画 SCARY MOVIE 3”. シネマトピックスオンライン. http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4542 2011年9月6日閲覧。 
  118. ^ イントロダクション” (PNG). 君に届け テレビアニメ版公式サイト. 日本テレビ放送網. 2011年7月1日閲覧。
  119. ^ イントロダクション” (SWF). 君に届け 実写映画版公式サイト. 映画「君に届け」製作委員会. 2011年7月1日閲覧。
  120. ^ 黒沼爽子が貞子と呼ばれるようになった理由は、原作漫画とアニメでは友達に言い間違えられたから。実写版ではTVで「リング」が放送された直後、爽子が公園遊具の横穴から這い出してきた様子を周囲の子どもが「貞子だ!」と怖がったことがきっかけとなっている。このため実写版映画では「リング」の「貞子がTV画面から這い出してくるシーン」が使われている。
  121. ^ a b “中国の抗日ドラマで『リング』の貞子が中国共産党に入党”. NEWSポストセブン. (2016年7月8日). https://www.news-postseven.com/archives/20160708_426563.html 2018年2月20日閲覧。 






固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」から山村貞子を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から山村貞子を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から山村貞子を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山村貞子」の関連用語

山村貞子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山村貞子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山村貞子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS