山崎糯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山崎糯の意味・解説 

山崎糯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 00:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
山崎糯
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 山崎糯
開発 山崎永太
テンプレートを表示

山崎糯(やまざきもち)は、1919年大正8年)に山崎永太によって育成されたイネ(稲)の品種[1]。「島田糯」の中から選抜育成されたもの[1]

品種特性

熟期は早生で、無芒[1]。稃先は黄白色を呈する[1]。粘りが強いのが特徴である[1]

歴史

育成

1897年明治30年)に北海道へ渡った富山県出身の山崎永太が、1916年(大正5年)に「島田糯」の中から発見し、選抜育種した[2]。山崎は、渡道後は農業に従事した後に北海道農事試験場上川支場勤務を経て、上士別農会の技術員として技術開発にあたっていた[3]

1919年(大正8年)に特性の固定を確認し、1924年(大正13年)に北海道農事試験場上川支場を通じて品種比較試験に供された[1]

普及

1929年昭和4年)に北海道農事試験場が優良品種に認定すると、上川地方を中心に普及していった[3]。次第にそれまでの主力品種であった「島田糯」に取って代わり、1955年(昭和30年)ころまでには、「改良糯」とともに糯品種の主要品種となった[3]

山崎は1960年(昭和35年)に85歳で没したが、士別市民による市民葬が挙行され、同市の広通りのグリーンベルトにはその功績を称える「山崎永太翁顕彰碑」が建てられた[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f 西尾 & 藤巻 2020, p. 70.
  2. ^ 西尾 & 藤巻 2020, pp. 70–71.
  3. ^ a b c d 西尾 & 藤巻 2020, p. 71.

参考文献

関連項目



このページでは「ウィキペディア」から山崎糯を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から山崎糯を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から山崎糯 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  山崎糯のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山崎糯」の関連用語

山崎糯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山崎糯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山崎糯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS