山の神古墳_(福山市)とは? わかりやすく解説

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山の神古墳 (福山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 21:40 UTC 版)

山の神古墳

墳丘・石室開口部(右側)
所在地 広島県福山市駅家町大字法成寺
位置 北緯34度33分28.65秒 東経133度19分26.48秒 / 北緯34.5579583度 東経133.3240222度 / 34.5579583; 133.3240222座標: 北緯34度33分28.65秒 東経133度19分26.48秒 / 北緯34.5579583度 東経133.3240222度 / 34.5579583; 133.3240222
形状 円墳前方後円墳?)
規模 直径12m
高さ4m
埋葬施設 横穴式石室
出土品 金銅製丸玉・農工具・馬具・須恵器土師器
築造時期 6世紀中葉
史跡 広島県指定史跡「山の神古墳」
地図
山の神
古墳
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山の神古墳(やまのかみこふん)は、広島県福山市駅家町(えきやちょう)法成寺(ほうじょうじ)にある古墳。形状は円墳(一説に前方後円墳)。広島県指定史跡に指定されている。

概要

広島県東部、神辺平野北縁の丘陵先端部に築造された古墳である。現在は墳丘が大きく崩れている[1]

墳形は円形(一説に前方後円形)で、直径12メートル・高さ4メートルを測る[2][注 1]。埋葬施設は片袖式の横穴式石室で、南方向に開口する[2]。平面形が方形かつ天井部が高く、古式の石室として注目される。石室内からは副葬品として、金銅製丸玉・金銅製馬具・須恵器土師器などが出土している[1][2][3]。築造時期は古墳時代後期の6世紀中葉頃と推定される[3][4]

古墳域は1948年昭和23年)に広島県指定史跡に指定されている[4]

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては片袖式横穴式石室が構築されている。石室の規模は次の通り[1][4][2]

  • 石室全長:6.35メートル
  • 玄室:長さ4.1メートル、幅2.9メートル、高さ3.3メートル
  • 羨道:長さ2.25メートル、幅1.26メートル、高さ1.25メートル

石室は側壁を持ち送り、天井部(天井石2枚)をアーチ状に形成する[3][4][2]

出土品

出土品
みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)企画展示時に撮影。

石室内から出土した副葬品は次の通り[4]

  • 装身具
    • 金銅製丸玉 2
  • 農工具
    • 鉄斧 1
    • 鉄針
  • 馬具
    • 金銅製杏葉および鉄地金張り鏡板 2
    • 方形飾金具
  • 須恵器
  • 土師器

文化財

広島県指定文化財

  • 史跡
    • 山の神古墳 - 1948年(昭和23年)9月17日指定、1949年(昭和24年)8月2日に指定名称変更[4]

脚注

注釈

  1. ^ 墳形に関しては、丘陵の丘尾切断型の前方後円墳とする説もあるが、円墳の可能性が高いとされる(山の神古墳(福山市ホームページ))。

出典

  1. ^ a b c 日本古墳大辞典 1989.
  2. ^ a b c d e 山の神古墳(福山市ホームページ)。
  3. ^ a b c 史跡説明板。
  4. ^ a b c d e f 山の神古墳(広島県教育委員会)。

参考文献

外部リンク




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