小林距離とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 小林距離の意味・解説 

小林距離

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/01 13:44 UTC 版)

数学の分野における小林距離(こばやしきょり、: Kobayashi metric)とは、小林昭七により1967年に導入された、複素多様体上のある擬距離のことを言う。それはカラテオドリ距離双対と見なすことが出来、複素解析空間概複素多様体へと拡張されている。

タイヒミュラー空間英語版上では、小林距離はタイヒミュラー距離英語版と一致し、単位球上では、ベルグマン距離と一致する。

平坦なアフィン構造や射影構造に対して、同様の擬距離を小林は1977年に構成し、その後(正規)射影接続英語版へと一般化した。本質的に同じ構成法は(正規、擬リーマン)共形接続へと応用され、さらに最近では、一般的な(regular)放物幾何学へと応用されている。

定義

X を複素多様体としたとき、小林距離 d は、単位円板 D から X へのすべての正則写像 f に対して

を満たすような X 上の擬距離のうち最大のものとして定義される。ここで D 上のポアンカレ計量における距離を表す。

引用文献

  • Kobayashi, Shoshichi (1977). "Intrinsic distances associated with flat affine or projective structures". J. Fac. Sci. Univ. Tokyo 24: 129–135. MR 445016. 

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小林距離」の関連用語

小林距離のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小林距離のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小林距離 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS