女の策略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「女の策略」の解説
バートン版「人妻と五人の求愛者(第593夜-第596夜)」 東洋文庫版「国の高官らを手玉にとった女の話(第593夜-第596夜)」 昔、ある人妻がいたが、夫が不在がちだったため若い男を愛人にしていたところ、その若い男は両刀使いの老人から言い寄られたため、老人を殴り、捕まり牢屋に入れられた。人妻は若者を助けるため奉行にお願いしたが、体を求められたため、夕方家に来るよう奉行に言った。次に法官(カーディー)に若者の釈放をお願いしたが、体を求められたため、夕方家に来るよう法官に言った。次に大臣に若者の釈放をお願いしたが、体を求められたため、夕方家に来るよう大臣に言った。次に王様に若者の釈放をお願いしたが、体を求められたため、夕方家に来るよう王様に言った。人妻は家具屋に、引き出しが5段ある箪笥を注文したが、家具屋が代金の代わりに体を求めたため、夕方家に来るように言った。 夕方、まず奉行が家に来たが、事に及ぼうとしたとき法官が来たので奉行は箪笥の一番下の引き出しに隠れ、法官が事に及ぼうとしたとき大臣が来たので、法官は2番目の引き出しに隠れ、大臣が事に及ぼうとしたとき王様が来たので、大臣は3番目の引き出しに隠れ、王様が事に及ぼうとしたとき家具屋が来たので、王様は4番目の引き出しに隠れ、家具屋が事に及ぼうとしたとき釈放された若者が来たので、家具屋は5番目の引き出しに隠れた。人妻は引き出しに鍵を掛け、家財をまとめて若者と駆け落ちの旅に出てしまった。人妻の体を求めた5人は箪笥の中に閉じ込められたままで、2日後、人妻の夫が帰って来てやっと助け出された。
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