奥平謙輔への諫言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 00:47 UTC 版)
越後府参謀奥平謙輔は赴任当初法を極めて厳しく適用し、滄洲はしばしばこれを諌めた。 ある時、奥平が「私は法を厳しく適用している。粛殺の気により天地は寒となり、この冬加茂湖の水が凍結するだろう。」といった。滄洲が「もし凍結しなければどうなるか。」と聞くと、奥平は「天道は存在しないことになる。」と答えた。滄洲は「天地の気は人為に関係する。人為の尽くさない点があったとして反省すべきだ。天道は殺より生を好む。峻法は亡国の兆しである。」と諌めた。 これ以来、奥平は刑罰の適用を緩めるようになったという。
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