大山海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 09:06 UTC 版)
おおやま かい
大山 海 |
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生誕 | 1996年12月28日(28歳) 日本・奈良県 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2015年 - |
ジャンル | ガロ系 |
受賞 | 第17回アックスマンガ新人賞佳作(『頭部』) |
大山 海(おおやま かい、1996年12月28日 - )は日本の漫画家。奈良県出身[1]。
来歴
幼稚園時代は他の子に比べて落ち着きがなく、あまのじゃくで母親を悩ましていた。このころの夢はお坊さん。
小学4年で名古屋に引っ越す。担任の先生が、芸術系の学校に行かせてはと母親に助言。
中学に上がると友達がみんな不良になり、やんわりといじめられていた。父親の転勤で、中二の時奈良に戻るも友達が1人もできず、ますます陰気臭くなった。このころつげ義春の漫画に出会い衝撃を受ける。
中学3年では成績が下から2番目、持久走は最下位、中間テストは5教科500点中、86点でどこの高校に行けば良いか悩む。
美術系の高校に上がると成績が上がり、2015年、推薦で日本大学芸術学部文芸学科に入学[1]。
2015年、17歳のときに初めて描いたマンガ『頭部』が、第17回「アックスマンガ新人賞」佳作として受賞してデビュー[2]。
2015年10月31日と11月1日に開催された『アックス』の作家が出演するイベント「高円寺フェス2015」にて、トークショーに登壇[3]。
2017年8月には『東京市松物語』の単行本の発売を記念し、『アックス』VOL.118にて大山の特集「おれ、征く。ひとりで、征く」が組まれた[4][5]。特集ではみうらじゅんと対談し、「こじらせの逆襲」というコーナーが掲載[5]。単行本の帯には銀杏BOYZの峯田和伸からコメントが寄せられている[6]。
2018年12月よりウェブ漫画雑誌『トーチweb』(リイド社)にて『奈良へ』を連載[7]。2021年11月より同サイトにて、上梨裕奨の原案によるシェアハウスを題材とした『令和元年のえずくろしい』の連載を開始[8]。
作品リスト
漫画作品
- 奈良へ(『トーチweb』2018年12月8日[7] - 連載)
- 令和元年のえずくろしい(原案:上梨裕奨、『トーチweb』2021年11月4日[8] - 2023年10月7日[9])
- はにま通信(『トーチweb』2023年12月8日[10] - )
- 力石持つ(『コミックビーム』2025年2月号[11] - )
書籍
- 『東京市松物語』青林工藝舎、2017年9月22日発売[6]、ISBN 978-4-88379-439-3[12]
- 『奈良へ』リイド社〈トーチコミックス〉、2021年6月25日発売[13]、 ISBN 978-4-8458-6091-3
- 『令和元年のえずくろしい』、原案:上梨裕奨、リイド社〈トーチコミックス〉、2023年10月14日発売[14]、 ISBN 978-4-8458-6601-4
- 『はにま通信』、リイド社〈トーチコミックス〉2025年 - 、既刊2巻(2025年6月30日現在)
- 2025年5月29日発売[15][16]、 ISBN 978-4-8458-6795-0
- 2025年6月30日発売[17]、 ISBN 978-4-8458-6798-1
その他
出典
- ^ a b 『東京市松物語』p217 本人プロフィールから(青林工藝舎 2017年) ISBN 978-4883794393
- ^ 「アックス」VOL.118 特集:大山海「おれ、征く。ひとりで、征く」(青林工藝舎 2017年8月) ISBN 978-4883794386
- ^ “大橋裕之・島田虎之介らアックス作家陣が多数参加するイベント、高円寺にて”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年10月29日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ (青林工藝舎 2017年8月) ISBN 978-4883794386
- ^ a b “アックスで大山海の特集、みうらじゅんが表現者としてアドバイス”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年8月25日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ a b “冴えない大学生と150年前から蘇った奇妙な少女の青春「東京市松物語」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年9月22日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ a b “東大寺、法隆寺……名所旧跡で繰り広げられるどん詰まりの群像劇「奈良へ」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年12月8日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ a b “「奈良へ」大山海の新連載は男女の過激な青春描くシェアハウス物語、トーチで始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月4日) 2021年11月4日閲覧。
- ^ トーチweb 2023年10月13日のツイート、2023年12月8日閲覧。
- ^ “「奈良へ」大山海の新連載は奈良で展開する青春グラフィティ、「はにま通信」開幕”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年12月8日). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “1匹の犬との出会いから始まる自分探し新生活、巨大な石が語る事件…ビーム新連載”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年1月10日). 2025年1月10日閲覧。
- ^ 解説:町田康「小さき者達の大きな叫び(ロック)」『東京市松物語』p.218 - 222
- ^ “古都・奈良で繰り広げられる群像劇はやがて…大山海「奈良へ」、解説は町田康”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年6月25日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “暴力、怠惰、嫉妬…大山海が描く地獄のシェアハウス群像劇「令和元年のえずくろしい」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月8日) 2023年12月8日閲覧。
- ^ “「奈良へ」の大山海が描く、古墳好き女子高生の青春ストーリー「はにま通信」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年5月29日). 2025年5月31日閲覧。
- ^ “はにま通信 (1)”. リイド社. 2025年5月31日閲覧。
- ^ “はにま通信 (2)”. リイド社. 2025年7月5日閲覧。
- ^ a b “アックスつげ義春特集で林静一、池上遼一、南伸坊が座談会、寄稿イラストも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年10月25日) 2021年6月26日閲覧。
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