城山三郎による伝記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 09:55 UTC 版)
城山三郎の小説『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯(ISBN 4167139189)』は彼の半生記で、「粗にして野だが卑ではない」とは、石田が国鉄総裁に就任した後、国会での初登院で言った言葉である。またその際には「国鉄が今日の様な状態になったのは、諸君(国会議員)たちにも責任がある」と痛烈かつ率直に発言。議員達は「無礼者め!」と怒り心頭になったり、発言に呆れ返ったりと様々な反応だったという。他には、国会答弁での「人命を預かる鉄道員と、たばこ巻きの専売が同じ給料なのはおかしい」など、発言をめぐるエピソードには事欠かず、城山はそれらを好意的に描いている。 また、鶴見事故が起きた際、石田は「白髪を振り乱し」「嗚咽で弔辞も読めなかった」とのことで、情に厚いことがうかがえる。
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