地衡風とは? わかりやすく解説

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ちこう‐ふう〔チカウ‐〕【地衡風】

読み方:ちこうふう

気圧傾度力転向力コリオリの力)とがつりあって吹いている風。等圧線に平行に、北半球では低圧側を左、南半球では右に見るように吹く。


地衡風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 17:36 UTC 版)

地衡風(ちこうふう)とは、気圧傾度力コリオリ力の釣り合いの結果生じるである。摩擦力がほとんど働かない上層における風は地衡風に近い。

海洋でも同じ釣り合いの流れがあり、その場合地衡流(ちこうりゅう)と呼ばれることもある。

概要

気圧傾度力気圧の高い方から低い方へ向かって等圧線に直角に働き、コリオリの力北半球では風の進行方向を向いて右向きに(南半球では左向きに)働く。

それゆえ地衡風は、等圧線に沿って北半球では気圧の高い方を右手に(南半球では左手に)見る向きに吹く。

なお、等圧線が屈曲している場合には、気圧傾度力とコリオリの力に加えて遠心力が働く。この三つの力が釣り合った状態で吹く風を傾度風という。

導出

地衡風が成り立つのは、代表的な流れの速さ U 、地球回転の効果を表すコリオリパラメータf、流れ場の代表的な水平長さ L で作られる無次元量であるロスビー数U/(fL) が、小さいときである。地球流体力学運動方程式を、この条件の下で微小な項を無視し定常な場合を考えることによって、


地衡風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 01:34 UTC 版)

コリオリの力」の記事における「地衡風」の解説

上空気圧の差があれば気圧の高いほうから低いほうに向かって空気塊を動かそうとする力が働く。この力を気圧傾度力という。等圧線が平行かつ気圧傾度力一定ならば空気塊は等圧線に対して角に気圧の高いほうから低いほうへ加速される北半球ではその進行方向右向きコリオリの力が働く。コリオリの力速度比例して大きくなるため空気塊は右に曲がりながら速度上げ最終的に気圧傾度力コリオリの力正反対向きにつりあう。すると空気塊は加速されない向き変えない安定した風になる。この風を地衡風という。

※この「地衡風」の解説は、「コリオリの力」の解説の一部です。
「地衡風」を含む「コリオリの力」の記事については、「コリオリの力」の概要を参照ください。

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「地衡風」の例文・使い方・用例・文例

  • 地衡風という風
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