地割役の収入と支出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/20 00:48 UTC 版)
地割役は、町年寄と同様に拝領された屋敷地を経営し、その地代収入によって、職務を遂行する経費としていた。地割役の樽屋は、日本橋の拝領屋敷の他に、須田町二丁目代地に192.5坪を拝領し、その地代収入は明治2年(1869年)に書上げられた書類によれば年200両であった。 『安永撰要類集』によると、地割役は地面の区画調査や、屋敷の受け取り・受け渡しの業務を一般的に担当するだけではなく、出火場の跡見分が大変な仕事であった。火災後の跡地に手代と絵図師を派遣して区画の整理・確定を行うのであるが、火災が多い場合には、見分のため何年にもわたって担当者を出張させ続けなくてはならず、その給金や筆墨紙などの諸費用は巨額になると報告している。
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