σ集合環とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > σ集合環の意味・解説 

σ集合環

(可算加法的集合環 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 04:32 UTC 版)

数学における σ-集合環(シグマしゅうごうかん、: σ-ring [of sets])あるいは σ-環は、σ-集合代数(あるいはトライブ[1])より少し一般の定義を持つ集合族で、今日では σ-集合代数によって展開されることの多い測度論は、σ-集合環を用いて定式化することもできる。

定義、例、性質

モーリス・フレシェは1915年、σ-集合環を最初に用いた人物
定義
集合 X 上の σ-集合環とは、可算合併に関して閉じている集合環を言う[2]
  • 任意のσ-集合代数σ-集合環である。集合代数が全体集合 X を含む集合環であったと同様に、σ-集合代数は全体集合 X を含む σ-集合環を言う。
  • 有限集合上の集合環は σ-集合環になる。集合代数を成さない有限集合上の集合環は、σ-集合代数でない σ-集合環の例を与える。例えば二元集合 {a, b} の集合環 {∅, {a}}σ-集合環だが σ-集合代数でない。
  • 任意の集合 X 上の高々可算な部分集合全体の成す族 Ρσ-集合環であり、これが生成する σ-集合代数 Σ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「σ集合環」の関連用語

σ集合環のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



σ集合環のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのσ集合環 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS