北野神社_(名古屋市)とは? わかりやすく解説

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北野神社 (名古屋市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/19 10:14 UTC 版)

北野神社
所在地 愛知県名古屋市中区大須2丁目12-21
位置 北緯35度09分37.7秒 東経136度54分59.8秒 / 北緯35.160472度 東経136.916611度 / 35.160472; 136.916611 (北野神社 (名古屋市))座標: 北緯35度09分37.7秒 東経136度54分59.8秒 / 北緯35.160472度 東経136.916611度 / 35.160472; 136.916611 (北野神社 (名古屋市))
主祭神 菅原道真
社格 旧村社
創建 元享4年(1324年)
例祭 3月25日
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北野神社(きたのじんじゃ)は、愛知県名古屋市中区大須2丁目12-21にある神社社格は旧村社。旧称は北野社または北野天満宮(きたのてんまんぐう)[1]

祭神

歴史

中島郡時代

元享4年(1324年)、後醍醐天皇の勅願によって尾張国中島郡大須庄(現・岐阜県羽島市)に北野天満宮が造営され、菅原道真自筆の自画像が祀られた[3]。元弘3年(1333年)には北野天満宮の別当寺として、僧の能信が真福寺と塔頭の宝生院を創建し、これらは後の大須観音につながった[3]。康永3年(1344年)2月7日に焼失し、その後再建された[1]

慶長10年(1605年)には木曽川で大洪水が起こり[1]、北野天満宮の社殿が流出した[2]

名古屋城下時代

旭廓の楼主らによって寄進された玉垣

慶長17年(1612年)、徳川家康の命(清洲越し)によって宝生院が名古屋城下の現在地に移転し、北野天満宮も宝生院の鎮守として境内に遷座した[4]

幕末の安政5年(1858年)、近隣に4軒の女郎屋が生まれ、神社の名に因む北野新地が生まれた[5]。1874年(明治7年)10月には県令によって、北野新地が正式に遊女の区画として定められている[5]。北野新地には40数軒の女郎屋があった[6]。なお、明治維新の折には神仏分離令によって社僧が廃されている[4]

明治初期には近代社格制度による村社に列せられた[1]

1877年(明治10年)春、北野天満宮の西側一帯に新たに旭廓が設置された[5]。北野天満宮には旭廓の楼主らによって寄進された玉垣や石造物が多数みられる。

1897年(明治30年)頃には社務所が建てられた[1]

境内

  • 本殿
  • 幣殿
  • 拝殿
  • 撫で牛
  • 手水舎

摂末社

  • 稲荷神社

脚注

  1. ^ a b c d e f 『名古屋市史 社寺編』名古屋市役所、1915年、pp.282-283
  2. ^ a b 『大須開学100年記念誌』大須開学100年記念会事務局、1972年、p.59
  3. ^ a b 鈴木快聖『大須観音真福寺略史』浜島書店、1954年、pp.7-11
  4. ^ a b 鈴木快聖『大須観音真福寺略史』浜島書店、1954年、p.21
  5. ^ a b c 平野豊二『大須大福帳』双輪会、1980年、pp.126-136
  6. ^ 名古屋地下鉄振興『百年むかしの名古屋』名古屋地下鉄振興、1989年、51-53頁。 

参考文献

  • 『名古屋市史 社寺編』名古屋市役所、1915年
  • 鈴木快聖『大須観音真福寺略史』浜島書店、1954年
  • 『大須開学100年記念誌』大須開学100年記念会事務局、1972年
  • 平野豊二『大須大福帳』双輪会、1980年
  • 名古屋地下鉄振興『百年むかしの名古屋』名古屋地下鉄振興、1989年
  • 『愛知県神社名鑑』愛知県神社庁、1992年



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