出生後の閉鎖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 23:55 UTC 版)
臍帯静脈カテーテルが有効なのは、生下時に静脈管が開いているからである。ほとんどの正期産児では、生後1週間で自然に閉鎖するが、早産児では閉鎖までにかなりの時間がかかる。機能的閉鎖は出生後数分以内に起こる。正期産児の構造的閉鎖は3 - 7日以内に起こる。静脈管が閉鎖した後は、静脈管索と呼ばれる。 静脈管が出生後に閉鎖せず開存している場合、静脈管開存症、つまり肝内門脈体循環シャント(portosystemic shunt)と診断される。この疾患は一部の犬種(アイリッシュウルフハウンドなど)では遺伝性にみられる。早産児では静脈管の閉鎖が遅れるが、静脈管の閉鎖と児の状態との間に有意な相関関係はない。拡張作用のあるプロスタグランジンの量が増えることで、静脈管の閉鎖が遅れるのではないかと考えられている。
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