冠浚管
【英】: wash over pipe
坑井内にパイプが抑留されている場合、その外側を浚{さら}うことによってパイプを自由にする作業を冠浚という。 冠浚管はこの作業に使われる特殊なパイプで、その外径は、安全に坑内に降下でき、泥水の循環が可能な間隙{かんげき}を確保できるものでなければならない、また内径は、抑留パイプの外径よりも大きくなければならない。先端にはミルが取り付けられ、岩くずや泥壁をさらって抑留パイプを泥壁や坑壁から自由にしていく。冠浚管の外径と坑壁の間げきが小さく浚管自体が抑留される危険性が高いので、作業には十分な注意が必要である。坑内状況により目的とするさらい区間分のさらいを一挙にできない場合には、冠さらいした部分の抑留パイプをバック・オフなどで切り離し採揚した後、再びその下部の冠さらいを行う。 |

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