具象絵画、図案、意匠、記号との差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 10:21 UTC 版)
「抽象絵画」の記事における「具象絵画、図案、意匠、記号との差異」の解説
この区別は、客観的には極めて難しく、制作者の意図で判断せざるを得ない面がある。 (なお、具象絵画との区別については、明らかに具象絵画である作品が多いため、そのような作品については、おおむね区別可能であると予想されるが、ここでは、抽象絵画との区別が難しいような境界例を考えている。) 例えば、横長のカンバスに、左から、「○△□」と大きく油彩で描いてあったとする。 これについて、「まるはボール、さんかくは山、しかくはビル、をそれぞれ示している」と描いた本人がいうのであれば、これは具象絵画か、せいぜい広義の抽象絵画、ということになる。 これについて、「何か対象があったわけではない」と描いた本人がいうのであれば、抽象絵画になる。 これについて、「絵ではなく、デザイン・マーク・模様」と描いた本人がいうのであれば、デザイン・マーク・模様となる。 このように考えてみると、結局、その区別は、制作者の主観によることがわかる。このことから、このような区別にどれだけの意味があるか、という疑問を呈する者もいる。
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