公田段銭とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 公田段銭の意味・解説 

段銭

(公田段銭 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 09:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

段銭(たんせん)は、中世日本におけるの一種。

仁治2年(1241年)に鎌倉幕府が課した例が初出といわれる。国家的行事や寺社の造営など、臨時の支出が必要な時に地域を限定(多くは国ごと)し、臨時に課する。銭納が原則で、「田畑一反あたり何文」という形で課せられる。大田文に記載されている公田の数量に応じて課税する段銭を公田段銭(こうでんだんせん)と呼ぶ。一方、都市では地口銭(じくちせん)と呼ばれる税が課された。地口銭は、土地の広狭を標準にして、それを利用する人に賦課したものである[1]

室町時代になると度々課せられるようになり、次第に恒常的税に変貌する。段銭が賦課された国には幕府から奉行が派遣されて徴収にあたるのが原則であるが、守護に代行させて徴収させる場合もある。ただし、奉行や守護による徴収の場合、実際には彼らが算定した賦課額に上乗せをした金額を徴収して差額を得る場合もある。そのため、公家寺院奉公衆奉行衆などの室町幕府官僚集団などは、段銭免除や京都の幕府倉奉行への直接納付(京済・直進)の特権を幕府から得た。

また、守護や荘園領主なども私段銭と呼ばれる私的な段銭を徴収するようになる。各領主は段銭帳を作成し、領内で賦課する段銭の基礎資料や記録とした。後に私段銭は守護大名戦国大名による領主的な賦課へと転換していくことになる。

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

  • 高柳光寿、竹内理三「角川日本史辞書」、角川書店、1979年10月。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「公田段銭」の関連用語

1
30% |||||

2
10% |||||

公田段銭のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



公田段銭のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの段銭 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS