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八木幹夫

八木幹夫の俳句

蝌蚪うごく火星に水のありしかな
 

八木幹夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/25 04:43 UTC 版)

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やぎ みきお
八木 幹夫
生年月日 (1947-01-14) 1947年1月14日(73歳)
出身地 神奈川県相模原市
国籍 日本
職業 詩人
ジャンル 現代詩

八木 幹夫(やぎ みきお、1947年1月14日 - )は、神奈川県相模原市出身の詩人。『歴程』同人。

経歴

神奈川県相模原市出身。相模原市立旭小学校、相模原市立旭中学校を経て、1965年に神奈川県立厚木高等学校を卒業。厚木高校時代には詩や小説を読み耽り、朝日新聞に短歌を投稿していた。

1969年に明治学院大学文学部英文科卒。大学在学中には新倉俊一のもとで英米詩を学び、山根謹爾に短歌を学んだ。新倉や入沢康夫から西洋詩への刺激を受けて詩を書き始めた。山口佳己にも学び、西脇順三郎の詩を読み始めた。仏文科の下村康臣と出会い、以後生涯の友となった。

相模原市内の公立中学校7校で36年間英語教師を務め[1]、在職中にはバスケットボール部顧問として30年以上活動した。退職後には愛知淑徳大学大学院で非常勤講師を務めた[1]。1983年に第一詩集『さがみがわ』を契機に中上哲夫と出会い、以後辻征夫井川博年有働薫らと小沢信男を中心とする余白句会に参加[2]

1995年の『野菜畑のソクラテス』で現代詩花椿賞芸術選奨文部大臣新人賞受賞。

2009年に日本現代詩人会理事長に就任した[1]。父の死後には10年間作品を公表せず。

西脇順三郎の研究者でもあり、西脇へのオマージュの意を込めた詩集を編纂上梓したこともある[1]。『野菜畑のソクラテス』中の作品は、作曲家の堀内貴晃によってCD化され、また作曲家の田中賢によってもCD化されている。遠藤敦司主催の群馬の朗読グループ「ぐんま朗読塾発表会」によって、詩集が朗読されてCD化されている。池袋のミッドナイト・プレスにて年4回の山羊塾の講師をしているほか、『山羊散歩』を掲載している。

2018年10月より新川和江の後を引き継いで産経新聞『朝の詩』の2代目選者を務めている[3]

著書

  • 『さがみがわ 詩集』私家版、1983
  • 『少年時代の耳』ワニ・プロ 1988
  • 『身体詩抄』スタジオ・ムーヴ 1991
  • 『秋の雨の日の一方的な会話 詩集』ミッドナイト・プレス 1992
  • 『野菜畑のソクラテス 八木幹夫詩集』ふらんす堂 1995
  • 『めにはさやかに』書肆山田 1998
  • 『夏空、そこへ着くまで』思潮社 2002
  • 『八木幹夫詩集』(現代詩文庫)思潮社 2005
  • 『夜が来るので 詩集』砂子屋書房 2008
  • 『青き返信 歌集』砂子屋書房 2013
  • 『川・海・魚等に関する個人的な省察 八木幹夫詩集』砂子屋書房 2015

評論

  •  講演録『余白の時間―辻征夫さんの思い出』(シマウマ書房)2012
  • 『渡し場にしゃがむ女 詩人西脇順三郎の魅力』ミッドナイト・プレス 2014

翻訳

  • 『日本語で読むお経 仏典詩抄』訳 松柏社 2005

所属

  • 日本現代詩人会会員
  • 歴程同人
  • 余白句会会員
  • ほっとジーン読書会主催 

受賞歴

  • 1995年 第13回現代詩花椿賞 : 『野菜畑のソクラテス』
  • 1995年 第46回芸術選奨文部大臣新人賞 : 『野菜畑のソクラテス』
  • 2008年 現代ポイエーシス賞 : 『夜が来るので』

脚注

  1. ^ a b c d “日本現代詩人会の理事長を務める 八木 幹夫さん”. タウンニュース さがみはら南区版. (2011年8月25日). https://www.townnews.co.jp/0302/2011/08/25/115329.html 2018年11月1日閲覧。 
  2. ^ 『八木幹夫詩集』
  3. ^ “産経新聞「朝の詩」選者交代 来月から詩人の八木幹夫氏”. 夕刊フジ. (2018年9月21日). https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180921/soc1809210019-n1.html 2018年11月1日閲覧。 

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