充填材料の利点、欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:48 UTC 版)
「歯根端切除術」の記事における「充填材料の利点、欠点」の解説
MTAセメントは生体親和性が高いといわれ逆根管充填材料として多く使われている。また水と混和して使用するので逆根管形成した窩洞に多少の水分が残っていても問題なく、そう言った意味で下記の接着性材料と比較して扱いが容易である。しかし、硬化まで数時間かかるため術者が材料の硬化を確認できない、接着性がないため細菌の辺縁漏洩が心配されるなど欠点もある。 接着性材料(スーパーボンド、光重合レジン)は短時間(数十秒から数分)で硬化し、歯質と充填材料が接着するため細菌の辺縁漏洩防止が期待できる理想的な材料であるが、適切な止血処置と逆根管形成した窩洞の乾燥、歯面処理が十分でないと歯質と充填材料が接着しないため、歯質と充填材料の隙間が逆に細菌の培地となってしまう。このため逆根管充填に接着性材料を用いる歯科医師には豊富な経験と高度な技量が求められる。
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