住まいとその変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 14:25 UTC 版)
柵列の内側には3軒の円形竪穴住居が、中央の広場をはさんでほぼ等間隔で並んで向かい合い、広場に向けて出入口を配する。住居は、壁のある「壁立式」で直径8mから9.1mの周溝をめぐらしている。また、総じて一般的な弥生時代の竪穴住居よりも規模が大きい。住居中央には石囲炉をすえ、炉のまわりに4本の主柱を配している。周溝の途切れるところが住まいの出入口となっている。 こうした構造の弥生時代住居跡は、調査時点ではめずらしいとされていたが、その後の周辺遺跡の発掘調査により類例が増加しており、この地方における当時の一般的な住居構造であることが明らかになりつつある。年代が下ると住居数は4軒に増加し、元の住居も位置を少し変えて建て替えをおこなっている。その規模も直径9mないし13mに拡大しているが、それとともに木柵は取り払われている。建て替え回数は住居によって異なるが、少ないもので2回、多いもので6回の建て替えが認められる。
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