伊予絣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 服飾 > 衣服 > > 伊予絣の意味・解説 

いよ‐がすり【×伊予×絣】

読み方:いよがすり

愛媛県松山市付近産する木綿紺絣農村向けの作業着夜具地などに用いる。松山絣


伊予絣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 09:43 UTC 版)

伊予かすり会館

伊予絣(いよかすり)は、愛媛県松山市で製造されている木綿の紺。松山絣とも呼ばれる。久留米絣備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。

江戸時代の後期に、今出(いまづ、現在の松山市西垣生町付近)の鍵谷カナが独力で織出した[1][2] [3]。当時、農家の婦女子が副収入を目的とし、農作業の合間を見て紡いだものであった。その後明治に入ると織機の改良も進んで生産量も増えて全国的に人気が高まった。明治の中頃から大正にかけては日本の絣生産のおおよそ半分を占め、1904年(明治37年)には生産量日本一(年間200万反以上)を記録した。

しかしながら、生活の洋風化とともに着物を中心に絣の需要は低下し、今日では、事業として行っているのは1軒のみとなった(他の事業との兼業)。同社が運営する松山市内にある伊予かすり会館にて、機織の実演を見ることができる(入場料50円)ほか、かすり製品を買い求めることもできる。今出地区には鍵谷カナを顕彰するため、木子七郎設計にかかる頌功(しょうこう)堂があり、国の登録有形文化財となっている。

1980年(昭和55年)には愛媛県指定の伝統的特産品となった[4]

脚注

  1. ^ 久留米絣を参考にしたとも言われているが、現在では久留米絣より数年早く独自に作られたとする説が有力である。
  2. ^ 百科事典マイペディア「伊予絣」の解説『伊予絣』 - コトバンク
  3. ^ コトバンク・伊予かすり
  4. ^ 日本伝統文化振興機構

外部リンク


「伊予絣」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



伊予絣と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伊予絣」の関連用語

伊予絣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伊予絣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伊予絣 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS