今城_(えびの市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 今城_(えびの市)の意味・解説 

今城 (えびの市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 05:07 UTC 版)

logo
今城
宮崎県
城郭構造 山城
天守構造 建造されず
築城主 大河平氏
築城年 永禄5年(1562年)頃
主な城主 大河平氏
廃城年 永禄7年(1564年)以降
遺構 曲輪
指定文化財 未指定
位置 北緯32度4分00.58秒 東経130度54分35.75秒 / 北緯32.0668278度 東経130.9099306度 / 32.0668278; 130.9099306
地図
今城
テンプレートを表示

今城(いまじょう)は、宮崎県えびの市大河平にあった日本の城山城)。

概要

真幸院の領主・北原氏に従属していた大河平氏の城である。

大河平氏は当初、大河平城を居城としていたが、大河平城は堅城ではなかった事から、北原氏没落後に誼を通じた島津義弘により、大河平城と谷を挟んだ向こうの険阻な丘陵地へ、新たな城を築くよう命じられた。その結果、永禄5年(1562年)頃に築城されたのが今城である。

標高377メートルから386メートル、比高にして100メートルほどの2つの尾根[1]に跨って立地され、三方を絶壁と急斜面に囲まれた要害である。東方には、南北におよそ70メートル伸びた主、その西側斜面に3つの帯郭があり、西方の頭頂部に2つの郭、その北端の下部にD字型の郭、北方には今城の深谷を挟んだ西にある永野城[2]へと通じる堀を有した土橋があった。その、永野城との間の深谷の下には、川内川の源流(旧名:狗留孫川)が流れている。また、土塁跡は一切見受けられない。

永禄7年(1564年)5月29日、130余名が守る今城を伊東義祐率いる1,000余が攻撃、しかし、あまりの要害のため攻めあぐね、城主の大河平隆次へ降伏を勧告する方策をとる。隆次はこれを突っぱねて徹底抗戦する。これに義祐は、今城の隣の永野城を落とし、捕えた城兵により北側が一番攻めやすいと知ると、堀を埋めつつ城を攻撃する。隆次はやむなく城を打って出て、伊東勢500余名を討ったものの、全ての城兵が討ち死にを遂げた。なお、大河平氏は隆次の姉婿皆越六郎左衛門(後に大河平隆俊)により再興されている。

脚注

  1. ^ えびの市の標高自体が250メートル前後ある。
  2. ^ 土着の豪族である永野氏の居城。

参考文献

  • 『えびの市史 上巻』:えびの市郷土史編さん委員会
  • 『えびの市の城館跡』:宮崎県えびの市教育委員会

関連項目


「今城 (えびの市)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「今城_(えびの市)」の関連用語

今城_(えびの市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



今城_(えびの市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの今城 (えびの市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS