人頭税石の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 17:04 UTC 版)
この石が、何のための石であったかについては、人頭税の課税の目安であるという説の他にもいくつかの説が唱えられている。その中には、かつて蔵元(宮古島内の貢租を取り扱った場所)の中庭にあり、霊石信仰の対象であったとする説や、陽石、図根点とする説などがある。石垣島にも星見石と呼ばれる同様の形状の石がいくつか残っているが、課税の目安であるとの伝承はなく、農作業のための天体観測の基準点であるなどと伝えられている。前出の黒島は、人頭税石は低い石を伴っており、かつては海辺近くにあったことから、航海のための天体観測に用いられたのではないかと推測している。 なお、宮古島南部の七又にも鬼の杵(ウンヌンナック)・神の杵(カンヌンナック)と呼ばれる高低1対の立石があり、黒島は、石の高さや間隔などが共通することから、人頭税石同様に天体観測のためのものと推定している。
※この「人頭税石の目的」の解説は、「人頭税石」の解説の一部です。
「人頭税石の目的」を含む「人頭税石」の記事については、「人頭税石」の概要を参照ください。
- 人頭税石の目的のページへのリンク