主格・対格型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 22:39 UTC 版)
「アラインメント (言語学)」の記事における「主格・対格型」の解説
主格・対格型(nominative-accusative)、略して対格型のアラインメントでは、SとAが同列に扱われ、Pが別扱いされる(S=A/P)。たとえば、ケチュア語ではSとAには何も標識がつかない(∅で表している)が、Pには -ta が付く。このため、ケチュア語の格組織のアラインメントは対格型であると言える。このような格組織のSとAの格を主格、Pの格を対格という。 (2) a. Pedro -∅ wañu-n. ペドロ -NOM 死ぬ3SG.PST S 主格 「ペドロは死んだ」 (2) b. Juan -∅ Pedro -ta wañu-či-n. フアン -NOM ペドロ -ACC 死ぬ-CAUS-3SG.PST A 主格 P 対格 「フアンはペドロを殺した」
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