上屋抽梯とは? わかりやすく解説

上屋抽梯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/25 01:02 UTC 版)

上屋抽梯(じょうおくちゅうてい)は三十六計の第二十八計。「屋(おく)に上げて梯(はしご)を抽(はず)す。」屋根に上らせてから梯子を外せば敵は下りたくとも下りられない。飛び降りれば怪我をする。すなわち敵の自縄自縛を促しそれに乗じる計略。

たくみな宣伝・説得によって敵を欺き、そそのかして行動させる。そして、援助や補給が断たれる状況、逃げられない状況に敵を追い込んで自傷行為に及ばせたり、攻撃して損害を与える。敵に実力以上の行動をさせることが要点。この計は、敵を利益で操ること、「梯子」に乗りやすい情況をあらかじめ作ってやることが肝心。策を仕掛ける側が「梯子」をかけてやるか、「梯子」があると示して気づかせてやらねばならない。

日本語慣用表現梯子を外す梯子を外される」は上屋抽梯の語に由来する。

事例

前燕慕容垂らは敗れて後秦苻堅の配下となったが、苻堅に東晋を攻撃するようそそのかし、東晋が淝水の戦い(紀元383年)で後秦の大軍を返り討ちにした隙に乗じて再び独立を果たし後燕を立てた。(晋書





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「上屋抽梯」の関連用語

上屋抽梯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



上屋抽梯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの上屋抽梯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS