一行院 (新宿区)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 一行院 (新宿区)の意味・解説 

一行院 (新宿区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 05:58 UTC 版)

一行院

客殿
(2018年6月24日撮影)
所在地 東京都新宿区南元町19-2
位置 北緯35度40分46.2秒 東経139度43分13.9秒 / 北緯35.679500度 東経139.720528度 / 35.679500; 139.720528座標: 北緯35度40分46.2秒 東経139度43分13.9秒 / 北緯35.679500度 東経139.720528度 / 35.679500; 139.720528
山号 永固山(えいこざん)
宗旨 浄土宗
本尊 阿弥陀如来[1]
創建年 慶長年間以前
開山 利覚
開基 永井直勝
正式名 永固山一行院千日寺
別称 千日谷会堂
札所等 山の手三十三観音霊場28番
東京三十三観音霊場14番
公式サイト 一行院公式サイト
法人番号 7011105000522
テンプレートを表示

一行院(いちぎょういん)は、東京都新宿区南元町にある浄土宗の寺院[2]山号永固山(えいこざん)[2]本尊阿弥陀如来

歴史

同院の創建は江戸時代の初期(慶長年間)にまで遡る[1]開山の利覚は赤坂浄土寺の第9世であった。開基永井直勝で、永井家はこの地に下屋敷を拝領した[1]。同家当主は代々信濃守を名乗り、同地一帯の地名信濃町の由来になっている。

永井家の家臣で後に同院の僧になった故念が、千日回向の供養を務めたことから同院は千日寺と号するようになり、付近一帯の谷状の街は「千日谷」(せんにちだに)と呼ばれるようになった[1]

本尊の阿弥陀如来像は元禄2年の作である。一行院は、かつては敷地面積約2000坪を誇る大寺院であったが[1]明治時代には隣接してJR信濃町駅が出来たため寺域が狭められ、昭和時代にはJR線の線路に隣接して首都高速4号線が出来たため、より敷地が狭められ、往時の様相は見られなくなった[1]。その首都高が完成した頃の1962年(昭和37年)に千日谷会堂が完成した。

かつては墓地もあったが現在はなく、遺骨の大半は境内の納骨堂に納められている。墓地の中には永井直重や梶野土佐守、岩本昆寛(現存)などの墓があった[1]

寺宝としては善導、円光の木像[1]、文化財としては鎌倉時代後期から室町時代後期にかけての板碑(新宿区登録有形民俗文化財)[3]、そして千日谷会堂建設の際に出土した、江戸時代のものと思われる出土品(新宿区登録有形民俗文化財)がある[3]

千日谷会堂は宗派を問わず社葬クラスの大規模な葬儀にも対応可能な葬儀場として知られるが、本堂などの築年数が50年を経過し、耐震性などに問題があるため、2018年(平成30年)の完成を目途に舎利殿(納骨堂)と共に新たな施設に変わる[4]

2017年(平成29年)7月1日、新本堂が完成、2018年(平成30年)7月納骨堂の改修完了[5]

主な施設

  • 千日谷会堂
  • 客殿
  • 納骨堂

アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 新宿区立図書館 (1971)43-47pp.
  2. ^ a b 一行院”. 浄土宗寺院紹介Navi. 2020年7月26日閲覧。
  3. ^ a b 新宿観光振興協会サイト.
  4. ^ 「宗教法人一行院 千日谷会堂の寺院開発について」 ヒューリック株式会社2015年6月15日付 NEWS RELEASE、2021年1月11日閲覧。
  5. ^ 一行院について”. 一行院公式サイト (2019年4月). 2021年1月11日閲覧。

参考文献

  • 東京都新宿区立図書館編『四谷南寺町界隈』新宿区立図書館資料室紀要 第5 1971年
  • 一行院”. 新宿観光振興協会サイト. 2021年1月11日閲覧。

公式サイト




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「一行院 (新宿区)」の関連用語

一行院 (新宿区)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



一行院 (新宿区)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの一行院 (新宿区) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS