ヴェンセスラウ・ボーイェルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴェンセスラウ・ボーイェルの意味・解説 

ヴェンセスラウ・ボーイェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 06:38 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヴェンセスラウ・ボーイェル

ヴェンセスラウ・ボーイェル(Wenceslas Bojer、Václav または Wenzel Bojer、1795年9月23日 - 1856年6月4日)はボヘミア生まれの博物学者植物学者である。

生涯

ジェサニツェ(Řesanice)の庭師の息子に生まれた。ボーイェルも最初、庭師として働くが、植物学者のシュテルンベルク(Kaspar Maria von Sternberg)の指導を受け、博物学者のジーバー(Franz Sieber)の注意を引き、ウィーン帝立博物館に雇われた。1821年からジーバー、ヒルゼンベルク(Carl Hilsenberg)とともに、モーリシャスへ植物調査を行い、1822年には総督、ファーカー(Robert Townsend Farquhar)によってマダガスカルに派遣された。マダガスカルの西岸を旅し、アンタナナリボ(Antananarivo)に到った。1824年にアフリカで通訳として働き、何度かアフリカの海岸地域を探検し、植物や鉱物の大きなコレクションを作り上げた。モーリシャスに初めて設立された科学アカデミー(Société royale des Arts et des Sciences de l'île Maurice)の会員となった。1842年に博物館(Museum Desjardins)の学芸員になり、1848年からモーリシャスのパンプムス植物園の園長を務めた。1849年にドイツ自然科学アカデミー・レオポルディーナ (Leopoldina) の会員に選ばれた。

1850年代にモーリシャスのサトウキビの2/3に被害を与えたサトウキビ穿孔虫(Diatraea saccharalis:メイガ科)についての論文が最後の論文となり、ポートルイスで没した。

トカゲ科の種、Gongylomorphus bojeriiEuphorbia bojeri Hookハナキリン Euphorbia miliiのシノニム)などマダガスカル原産の動植物の学名に名づけられた。

著作

  • Hortus Mauritianus : ou énumération des plantes, exotiques et indigènes, qui croissent a l'Ile Maurice, disposées d'aprés la méthode naturelle, 1837.
  • Espèces nouvelles de plantes à Madagascar et îles Comores, 1841.
  • Planches relatives au genre Gærtnera Lam., 1847.
  • Vahea madagascariensis et Cassia filipendula, 1847

参考文献

  • Noël Réganrd: Notice consacrée à Bojer dans le Dictionnaire de Biographie mauricienne Proceedings de la Société Royale des Arts et des Sciences, 1956.
  • William Jackson Hooker: Hooker's Journal of Botany and Kew Garden Miscellany, Reeve, Benham, and Reeve, 1856
  • Wilhelm Ferdinand Erichson: Bericht über die wissenschaftlichen Leistungen im Gebiete der Entomologie. 1857



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴェンセスラウ・ボーイェル」の関連用語

ヴェンセスラウ・ボーイェルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴェンセスラウ・ボーイェルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴェンセスラウ・ボーイェル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS