ヴァイオリンソナタ第10番 (ベートーヴェン)とは? わかりやすく解説

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ヴァイオリンソナタ第10番 (ベートーヴェン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 16:49 UTC 版)

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンヴァイオリンソナタ第10番(ヴァイオリンソナタだいじゅうばん)ト長調作品96は最終作のヴァイオリンソナタであり、後のシューマンブラームスの作品に通じる自由な構成の作品。ベートーヴェンは壮年期までにヴァイオリンソナタ全10曲のうち9曲までを完成させており、本作は前作から9年たって作曲された創作後期の唯一のヴァイオリン曲である。

ベートーヴェンが41歳の時、1812年2月から11月にかけて作曲され、同年12月29日に、ルドルフ大公のピアノ、ピエール・ロードのヴァイオリンにより初演された。出版は1816年

曲の構成

4楽章構成。自由なソナタ形式。全体に穏やかな曲想である。献呈は初演を担当したルドルフ大公

第1楽章 Allegro moderato
冒頭からヴァイオリンのトリルで伸びやかな展開。下属調和音をゆったりと歌い上げる。
第2楽章 Adagio espressivo
変ホ長調。歌謡風の落ち着いた主題。アタッカで第3楽章とつなげて演奏される。
第3楽章 Scherzo. Allegro
ト短調タイを使って強調しているが、壮年期の作品(第9番など)とは違い、激しさは影をひそめている。トリオは変ホ長調。最後は長調に転じて終わる。
第4楽章 Poco Allegretto
ト長調。主題と8つの変奏による変奏曲。随所に休符を入れ、柔和な演出をしている。第7変奏では後期の作品の特徴であるフーガが規模が小さいながらも使われている。ベートーヴェンは、本楽章の作曲に当たって初演を担当したロードの様式を意識している。

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