レジストジェット・ロケットとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レジストジェット・ロケットの意味・解説 

レジストジェット・ロケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/01 06:48 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

レジストジェット (英語: Resistojet rocket) は、(通常は不活性の)液体を加熱して推力を生みだす宇宙機の推進方法で、電気推進の一種である。一般的にはフィラメントで構成される抵抗器に電流を供給して気化膨張したガスを通常のノズルから噴射するもので、原理としてはサーマル式インクジェットプリンターのインク吐出と同じである[1]

レジストジェットは軍事衛星には1965年の核実験監視衛星ヴェラ以降使用されてきたが、商用衛星では1980年に打ち上げられたインテルサット5号で初めて採用された。その後、エアロジェット社のMR-501/MR-502シリーズがイリジウム衛星95機を含む多数の衛星に採用されている[1]。現在では、レジストジェットは低軌道衛星の軌道投入や姿勢制御、衛星の軌道離脱に使用されており、高い推力重量比が必要で、適切な推進効率が得られるならば低推力を許容できる用途に向いている。

比推力は投入される電気エネルギーの量や推進剤にもよるが、概ね200秒未満である。

出典

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レジストジェット・ロケット」の関連用語

レジストジェット・ロケットのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レジストジェット・ロケットのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレジストジェット・ロケット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS