ルービッククロックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルービッククロックの意味・解説 

ルービッククロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 06:06 UTC 版)

オリジナル版ルービッククロックの前面

ルービッククロックRubik's Clock)は、メカニカルパズルの一種である。ルービックキューブと同じくエルノー・ルービックの名前は付いているが、考案したのはクリストファー・C・ウィグスとクリストファー・J・テイラーの2人で、特許も取得している。ルービックが彼らから特許権を買い商品化したものである。最初に売り出されたのは1988年である。日本でもマッチボックスジャパンから発売された。

概要

ルービッククロックには2つの面があるパズルで、どちらの面にも9個の時計が配置されている。時計の四隅には1個ずつ計4個の操作ダイヤルがあり、角の部分の時計を直接回すことができる。角の部分の時計は常に両面同時に回り、片面だけ独立させて回すことはできない。つまりルービッククロックには18個時計があるが、独立しているのは14個ということになる。

パズルの両面には4つのボタンもあり、それぞれのボタンは片側を押し込む(イン)ともう片側が出てくる(アウト)ようになっている。インかアウトによりボタンに隣り合った時計が表面、裏面どちらのやはりボタンに隣り合った3つの時計と連動するようにするか選ぶことができる。すなわちボタンの設定でダイヤルで回すことのできる時計の組み合わせを決定することとなる。

ダイヤルとボタンを使って12個の時計を全て上向き(12時)に合わせるのがルービッククロックの目的となる。

時計の針の向きの組み合わせの数は1218(=26623333280885244000)通りであるが、 実はこのパズルを解くのは非常に簡単で、1つの理由としては例えばルービックキューブとは異なり、ルービッククロックは解く上で操作が交換可能、つまり操作の順序は関係ない点が挙げられる。これは「操作」を「ボタンを設定してダイヤルを回す」動作単位と理解した場合であって、もちろんボタンの動かし方とダイヤルの回し方は交換可能ではない。その結果、完全な解法は他のパズルに見られる群論よりも、より易しい線形代数のテクニックを用いれば得られることとなる。

記録

日本記録

名前 時間
単発 濱口翔偉 3.12秒
平均 佐藤琉之介 4.52秒

世界記録

名前 時間
単発 Lachlan Gibson ニュージーランド 1.86秒
平均 Volodymyr Kapustianskyi アメリカ合衆国 2.39秒

脚注


外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ルービッククロックに関するメディアがあります。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルービッククロック」の関連用語

ルービッククロックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルービッククロックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルービッククロック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS