ルイ・アームストロングの家とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルイ・アームストロングの家の意味・解説 

ルイ・アームストロングの家

(ルイ・アームストロング・ハウス博物館 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 13:42 UTC 版)

ルイ・アームストロングの家
Louis Armstrong House
ルイ・アームストロングの家。
2007年12月撮影。
所在地ニューヨーククイーンズ区
座標北緯40度45分22秒 西経73度51分43秒 / 北緯40.756度 西経73.862度 / 40.756; -73.862
建設1910年[1]
建築家Robert W. Johnson[1]
NRHP登録番号76001265
指定・解除日
NRHP指定日1976年5月11日[2]
NYCL指定日:1988年

ルイ・アームストロングの家(ルイ・アームストロングのいえ、the Louis Armstrong House)は、ルイ・アームストロングが、妻のルシール (Lucille) とともに、1943年から、1971年に死去するまで住んでいたニューヨークの家。アームストロングの没後、未亡人となったルシールは、夫を顕彰する博物館を創るためとして、この建物をニューヨーク市に寄贈した。1988年には、ニューヨーク市歴史建造物[1]1976年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に登録されている。2003年から、ルイ・アームストロングの家博物館 (the Louis Armstrong House Museum) として一般に公開されている[3]。日本語では、「ルイ・アームストロング・ハウス博物館[4]」、「ルイ・アームストロング・ハウスミュージアム[5]」、あるいはアームストロングの通称を用いて「サッチモハウス博物館[6]」などとして言及されることもある。

所在地は、ニューヨーク市クイーンズ区コロナ (Corona) の37番街 (37th Avenue) に近い107丁目34-56番地 (34-56 107th Street) である[7][8]

歴史

この家は、1910年に建てられ、1930年代からはブレナン家 (the Brennans) というアイルランド系の家族が住んでいたが、1943年にルシールと結婚したアームストロングがこの家を手に入れて移り住んだ[3]。アームストロングは、そのままこの家を終生の住処とし、1971年7月6日にこの家の寝室で息を引き取った[3]

1983年に未亡人ルシールが亡くなり、資産を引き継いだルイ・アームストロング教育財団 (The Louis Armstrong Educational Foundation) は、1986年にこの家をニューヨーク市に寄贈するとともに、建物やアームストロングの遺した膨大な資料の管理をニューヨーク市立大学クイーンズ校に委ねた[3]1988年、この建物はニューヨーク市歴史建造物となった[3]。しかし、この建物は、1991年までは空家の状態で放置され、雨漏りなどが生じ、ヴァンダリズムの被害も受けるようになっていた[7]

1998年、この建物を博物館に改装するマスタープランが決定、2000年までに設計が完了し、2002年から2003年にかけての改装工事を経て、ルイ・アームストロングの家博物館が開館した[3]

出典・脚注

  1. ^ a b c Dolkart, Andrew S. & Postal, Matthew A.; Guide to New York City Landmarks, 3rd Edition; New York City Landmarks Preservation Commission; John Wiley & Sons, Inc. 2004. ISBN 0-471-36900-4; p.283.
  2. ^ National Park Service (23 January 2007). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. 2020年10月12日閲覧
  3. ^ a b c d e f History”. Louis Armstrong House Museum. 2013年7月21日閲覧。
  4. ^ “ルイ・アームストロング・ハウス博物館の日本庭園が賞金15万ドル獲得!!” (PDF). ワンダフルワールド通信 (日本ルイ・アームストロング協会) (72): p. 14. (2012年). http://wjftuushin.up.seesaa.net/image/1E38080WW72E58FB7E7B590E59088E696B0.pdf 2013年7月21日閲覧。 
  5. ^ ルイ・アームストロング・ハウスミュージアム”. H.I.S. ニューヨーク支店 (2011年5月24日). 2013年7月21日閲覧。
  6. ^ “佐藤さん、最高の「サッチモ・レポート」をありがとう! 写真家、そして“伝説のプリンター” 故佐藤有三氏を偲んで...” (PDF). ワンダフルワールド通信 (日本ルイ・アームストロング協会) (58): pp. 1-4. (2009年). http://wjf-links.up.seesaa.net/image/WWC4CCBFAEA1A1A3B5A3B8B9E6A5C9A5C3A5ADA5F3A5B0C8C7A1A1A1A1BAB9A4B7C2D8A4A8.pdf 2013年7月21日閲覧。 
  7. ^ a b Louis Armstrong House”. National Historic Landmark summary listing. National Park Service (2007年9月15日). 2013年7月21日閲覧。
  8. ^ Lynne Gomez Graves (3 February 1976). "National Register of Historic Places Inventory-Nomination: Louis Armstrong House" (Document). National Park Service. and Accompanying photos, exterior, from 1976 (PDF, 1.36 MB)

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルイ・アームストロングの家」の関連用語

ルイ・アームストロングの家のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルイ・アームストロングの家のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルイ・アームストロングの家 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS