リンリー子爵とは? わかりやすく解説

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スノードン伯爵

(リンリー子爵 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/29 09:00 UTC 版)

スノードン伯爵
Earl of Snowdon

紋章記述

Arms:Sable on a Chevron Argent between in chief two Fleurs-de-lis and in base an Eagle displayed Or four Pallets Gules Crest:A Stag statant Gules attired collared and unguled Or between two Arms embowed in armour the hands proper each grasping a Fleur-de-lis Gold Supporters:On the dexter side a Griffin and on the sinister side an Eagle, each with wings elevated and addorsed Or
創設時期 1961年10月6日
創設者 エリザベス2世
貴族 連合王国貴族
初代 初代伯アンソニー・アームストロング=ジョーンズ
現所有者 2代伯デイヴィッド・アームストロング=ジョーンズ
相続人 リンリー子爵チャールズ・アームストロング=ジョーンズ
付随称号 リンリー子爵
現況 存続
モットー 神の意志のままに
(A Noddo Duw A Noddir)

スノードン伯爵: Earl of Snowdon)は、イギリス伯爵貴族連合王国貴族爵位。マーガレット王女の配偶者アンソニー・アームストロング=ジョーンズが1961年に叙位されたことに始まる。

歴史

1960年5月、女王エリザベス2世の妹マーガレット王女は新進気鋭の写真家アンソニー・アームストロング=ジョーンズと結婚した[1][2]。この際に、爵位を持たない平民出身であったアンソニーは貴族に叙せられる運びとなった。翌年の1961年10月6日、アンソニーは連合王国貴族としてスノードン伯爵(Earl of Snowdon)及びサセックス州ナイマンズのリンリー子爵(Viscount Linley, of Nymans in the County of Sussex)を授けられた[3][4]。アンソニーの父がウェールズにルーツがあったことから、爵位名はウェールズの最高峰スノードン山より採られた[2]。その後アンソニーは王女と離婚して王室を離れたが、引き続き爵位を保持した[2]

その後マーガレットの姪であるプリンセス・ロイヤル・アンの二度の結婚においてどちらの夫も爵位を受けなかった。また従妹のアレクサンドラ王女エアリー伯爵家英語版アンガス・オギルヴィ英語版と結婚したものの、夫は次男であるため爵位を持たず、また新たな爵位も求めなかった。2018年にマーガレットの大姪、姉のエリザベス女王の孫ユージェニー・オブ・ヨークがジャック・ブルックスバンクと結婚した時にも爵位を求めず「ジャック・ブルックスバンク令夫人ユージェニー王女」となった。このため、称号の無い王族の配偶者に爵位を与えるという事例は、スノードン伯爵が最後となっている[注釈 1]

2017年、初代伯の死去に伴い、長男デイヴィッドが爵位を継承した[4]。彼が伯爵家現当主である。


伯爵家の紋章に刻まるモットーは『神の意志のままに(A Noddo Duw A Noddir)[4]

現当主の保有爵位

現当主である第2代スノードン伯爵デイヴィッド・アームストロング=ジョーンズは以下の爵位を有する[4]

  • 第2代スノードン伯爵(2nd Earl of Snowdon)
    1961年10月6日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第2代サセックス州ナイマンズのリンリー子爵(2nd Viscount Linley, of Nymans in the County of Sussex)
    (1961年10月6日の勅許状による連合王国貴族爵位)

スノードン伯爵(1961年)

代数 受爵者 画像 受爵期間 備考
1 アンソニー・アームストロング=ジョーンズ 1961年 - 2017年 アームストロング=ジョーンズ家
マーガレット王女の夫。イギリス女王エリザベス2世の義弟。
2 デイヴィッド・アームストロング=ジョーンズ 2017年 - アームストロング=ジョーンズ家。
アンソニーの長男。エリザベス2世の甥(ジョージ6世の孫)。

爵位の法定推定相続人は、現当主の長男であるリンリー子爵(儀礼称号チャールズ・アームストロング=ジョーンズ

脚注

注釈

[脚注の使い方]
  1. ^ スノードン伯爵叙爵以降に臣民に与えられた世襲の爵位は、1960年代前半のいくつかの子爵・男爵・準男爵位の他は、元首相のハロルド・マクミランに与えられたストックトン伯爵位のみである。準男爵まで範囲を広げても、1960年代半ば以降はマーガレット・サッチャーの夫デニス・サッチャーサッチャー準男爵に叙された事例を数えるしかない。臣民への叙爵は主に1958年一代貴族法に伴う一代貴族への叙爵に移行している。

出典

  1. ^ 君塚直隆 『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』中央公論新社、2020年2月、77頁。ISBN 978-4121025784 
  2. ^ a b c Weight, Richard. "Jones, Antony Charles Robert [Tony] Armstrong-, first earl of Snowdon and Baron Armstrong-Jones". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  3. ^ "No. 42481". The London Gazette (英語). 6 October 1961. p. 7199.
  4. ^ a b c d Snowdon, Earl of (UK, 1961)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2022年4月10日閲覧。

ウィキメディア・コモンズには、スノードン伯爵に関するカテゴリがあります。




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