リンダ問題の個別評価と同時評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 19:16 UTC 版)
「合接の誤謬」の記事における「リンダ問題の個別評価と同時評価」の解説
ある調査では、合接の選択肢と、合接ではない選択肢とを別々に評価させるという形が取られた。つまり、実験参加者達のあるグループは、「リンダは銀行窓口係」、「リンダは高校教師」、その他の選択肢を、可能性の高そうな順に並べるように指示された。そして別のグループは、「リンダは銀行窓口係でフェミニスト」という選択肢と共に、上記のような選択肢(ただし「リンダは銀行窓口係」という選択肢は含まれない)を可能性の高そうな順に並べるように指示された。このような形式の調査において、様々なグループの被験者は、「リンダは銀行窓口係でフェミニスト」を「リンダは銀行窓口係」より高確率であると位置付けた。 時系列的には、同時評価の調査よりも、個別評価の調査の方が先行して行われたのであるが、同時評価の調査においても、被験者は、個別評価の調査結果と同じように錯誤を犯したため、調査に携わったカーネマンとトベルスキーは衝撃を受けたという経緯がある。 別々に評価させる調査において見られる被験者の錯誤については、合接の効果(conjunction effect)という呼称を用いるのがより適切であろう。
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