ラット効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 06:01 UTC 版)
同様の事件が、フランス植民地支配下のベトナムのハノイでも発生した。インドシナ総督府は、蔓延していたラットの死骸を持ち込めば報酬を支払うことにした。この際死骸の「一部」でも持ってくれば報酬を与えるようにしたため切り落とされたラットの尾が多く持ち込まれたが、ラットの数が減るどころか尾が無いラットがハノイ中に目立つ様になった。よくよく調べてみると、ラットを捕まえて尾っぽだけを切り落としそのラットを放っていたことが判った。放ったラットが、後でより多くのラットの子を産ませた方がより多くの報酬を得られると判断されていたのである。歴史家マイケル・ヴァンは、「イギリス領インドのコブラの事例は証明できないが、ベトナムのラットの事例は証明できるので、この効果を表す用語は『ラット効果』に変更することができる」と指摘している。
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