モロ反射とは? わかりやすく解説

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モロー‐はんしゃ【モロー反射】

読み方:もろーはんしゃ

新生児見られる原始反射の一。大きな物音など外部から刺激があったとき、両腕急に伸ばして何かにしがみつくような動きを指す。生後4か月くらいで消失する抱擁反射


モロ反射

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/25 01:52 UTC 版)

モロ反射

モロ反射(モロはんしゃ、またはモロー反射: Moro Reflex)とは正常反射(原始反射)の一種であり[1][2]脳幹レベルでの反射のひとつであり、乳児に見られる。別名として「抱きつき反射」ともいう[1]

大きな音を立てた際に乳児が両手を広げて抱きつくような反射動作を指し[1]、出生直後より出現し、通常は生後4ヶ月頃には消失する[2]。モロ反射の消失によって、定頸(首が据わること)や首の運動が可能となるとされる。脳の障害により消失が遅れることがあり、逆に本来あって良いはずの時機に反射の減弱があると、核黄疸などの障害が疑われる。また、左右差が存在する場合も分娩麻痺などが疑われる。

オーストリア小児科医エルンスト・モロー英語版、1874年 - 1951年)によって発見された。

反射の概要

  • 児の頭部を30度ほど持ち上げた後、急に支えをはずし、頭を落下させる
  • 腕を外転・伸展させ指を広げる(第1相[2]
  • 内転・屈曲させ抱きつくような動きを見せる(第2相[2]

このような動きは、母体などから落下しそうになった時、近くにあるものにつかまる事で、落下の危険を回避するという利点があると考えられる。

脚注

  1. ^ a b c 母子衛生研究会. "モロー反射 もろーはんしゃ". コトバンク. 2018年5月8日閲覧
  2. ^ a b c d 小児神経学的検査チャート作成の手引き”. 一般社団法人 日本小児神経学会. 2024年11月25日閲覧。



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