ムツィオ・トマシーニとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ムツィオ・トマシーニの意味・解説 

ムツィオ・トマシーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 13:43 UTC 版)

Muzio de Tommasini (1794-1879)
トリエステにある銅像

ムツィオ・トマシーニ(Muzio Giuseppe Spirito de Tommasini またはMutius von Tommasini、1794年6月4日1879年12月31日)はイタリアの植物学者、政治家である。

略歴

当時、オーストリア=ハンガリー帝国の統治下にあったトリエステで生まれた。高校時代から植物に興味を持ち、ウィーン大学では植物学者のニコラウス・フォン・ジャカンの影響を受け、ウィーン近郊の植物研究を行った。その後、グラーツ大学で法律を学んだ。

1817年に役人としてイストリアで働きはじめ、翌年、クロアチア南部のスプリトの事務長(district secretary)に任命された。1839年から1860年の間トリエステの市長を務めた。市長在職中もトリエステ地方の植物研究を行い、1840年にはジュリア・アルプス山脈の調査を行った。ドイツの植物地理学者、オットー・センドナー(Otto Sendtner)とオーストリア=ハンガリー帝国の海岸地方で植物標本を集めた。1945年に創設されたトリエステ市立自然史博物館(Civico Museo di Storia Naturale di Triest)の計画に貢献した。1860年に政治家を引退した後、植物研究に専念した。

植物学者として多くの地域を調査し、1823年にクロアチアのビオコヴォ山地、1827年にダルマチアを調査した。1832年にニコラ・テオドール・ド・ソシュールとオーストリア=ハンガリー帝国の海岸を調査し、1837年にイギリスのジョージ・ベンサムとスロベニアのカルニオラや、ケルンテンフリウーリなどオーストリア=ハンガリー帝国の南部を調査した。

園芸品種のクロッカスの原種の学名、Crocus tommasinianus献名されている。[1]

著作

  • Streifzug von Triest nach Istrien im Fruhlinge 1833, バルトロメオ・ビアソレットーと共著, s.e., s.l. 1833.
  • Der Berg Slavnik im Kustenlande und seine botanischen Merkwurdigkeiten insonderheit Pedicularis Friderici Augusti, Gebauerschen, Halle 1839.
  • Die Vegetation der Sandinsel Sansego und einiger naheliegender Inseln im Quarnerobusen, Ueberreuter, Wien 1862.
  • Sulla vegetazione dell'isola di Veglia e degli adiacenti scogli di S. Marco, Plavnik e Pervichio nel Golfo del Quarnero, Tip. Apolonnio & Caprin, Trieste 1875.
  • Cenni storici e fisici sulla selvicoltura dell'agro triestino, Tip. del Lloyd austro-ungarico, Trieste 1876.
  • Flora dell'isola di Lussino, ed. postuma, Tip. Lloyd austriaco, Trieste 1895.

参考文献

  1. ^ Plant World Seeds Crocus Tommasinianus



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ムツィオ・トマシーニ」の関連用語

ムツィオ・トマシーニのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ムツィオ・トマシーニのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのムツィオ・トマシーニ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS