マーレン・エスパーザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/04/18 19:18 UTC 版)
 |
|
| 基本情報 | |
|---|---|
| 階級 | フライ級 |
| 国籍 |  アメリカ合衆国 |
| 誕生日 | 1989年7月29日（35歳） |
| 出身地 | テキサス州ヒューストン |
| スタイル | オーソドックス |
| プロボクシング戦績 | |
| 総試合数 | 18 |
| 勝ち | 15 |
| KO勝ち | 1 |
| 敗け | 3 |
| 獲得メダル | ||
|---|---|---|
| アメリカ合衆国 |
||
| 女子 ボクシング | ||
| オリンピック | ||
| 銅 | 2012 ロンドン | フライ級 |
| 世界選手権 | ||
| 金 | 2014 済州 | フライ級 |
| 銅 | 2006 ニューデリー | ライトフライ級 |
| 銅 | 2016 アスタナ | ライトフライ級 |
マーレン・エスパーザ（Marlen Esparza、1989年7月29日[1] - ）は、アメリカ合衆国の女子プロボクサーである。テキサス州ヒューストン出身。元WBC・WBA・WBO女子世界フライ級統一王者。
来歴
アマチュア時代
2006年世界選手権ライトフライ級で銅メダル獲得[2]。
2012年ロンドンオリンピックにて女子ボクシングが初採用されると、アメリカ代表として初めて本大会出場を決め[3]、フライ級で銅メダルを獲得[4]。
2014年世界選手権では金メダル獲得。
2016年世界選手権ではライトフライ級で銅メダル獲得。
プロ時代
2016年12月、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わしプロ転向。
2017年3月23日、Rachel Sazoff戦でプロデビューし、勝利[5]。
2019年11月2日、プロ8戦目でMGMグランド・ガーデン・アリーナにてセニエサ・エストラーダとのWBA女子世界フライ級暫定王座決定戦に臨むが、5回に偶然のバッティングが起こりエスパーダが負傷し、9回に試合停止となり0-3の負傷判定でプロ初黒星となった[6]。
2021年6月19日、テキサス州にてイベス・サモラが持つWBC女子世界フライ級王座に挑戦し、10回3-0判定で勝利し初の世界タイトル獲得[7]。
2021年12月18日、元WBA・WBC世界ミニマム級王者アナベル・オルティスを迎えてWBC王座の初防衛戦に臨み、3-0判定で初防衛に成功[8]。
2022年4月9日、テキサス州サンアントニオのアラモドームにてWBA同級王者である藤岡奈穂子を相手にWBC・WBA王座統一戦に挑み[9]、3-0の大差判定（97-93、100-90×2）で勝利しWBC王座の2度目の防衛とWBA王座の獲得に成功し王座統一、リングマガジン王座獲得に成功[10]。
2022年8月6日、エヴァ・グズマンとWBA・WBC王座の防衛戦に臨み、3-0（98-92×2、99-91）の判定勝ちでWBA王座は初防衛、WBC王座は3度目の防衛に成功した。
2023年7月8日、テキサス州サンアントニオのAT&TセンターにてWBO女子世界フライ級王者ガブリエラ・アラニスとの3団体王座統一戦に臨み、2-0（99-91、97-93、95-95）の判定で勝利しWBA王座は2度目、WBC王座は4度目の防衛、WBO王座の獲得に成功し3団体王座統一に成功[11]。
2024年4月27日、カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターにてホセ・ラミレス対ランセス・バルテレミーの前座のWBA・WBC・WBO女子世界フライ級タイトルマッチでガブリエラ・アラニスと仕切り直しの再戦を予定していたが、前日計量でエスパーザがフライ級規定の112ポンド（50.80kg）を2ポンド（910g）超過し114ポンド（51.71kg）で計量失格となり王座を剥奪され[12]、計量をパスした挑戦者のアラニスが勝利した場合のみ王座獲得、エスパーザが勝利した場合は王座が空位となる変則ルールとして行われることとなり、10回1-2（93-97、98-92、94-96）の判定負けを喫し、前回の借りを返された。
2025年3月29日、メキシコのカンクンで世界3階級制覇王者のヨカスタ・バジェとノンタイトル戦で対戦予定だったが、エスパーザは前日計量で体重超過で計量失格、エスパーザの体重超過はこれで3試合連続となったが、試合は10回判定負けを喫した[13][14]。
人物
獲得タイトル
- アマチュアボクシング
- 2006年世界女子ボクシング選手権大会ライトフライ級 銅メダル
- 2012年ロンドンオリンピックフライ級 銅メダル
- 2014年世界女子ボクシング選手権大会ライトフライ級 金メダル
- 2016年世界女子ボクシング選手権大会ライトフライ級 銅メダル
- プロボクシング
脚注
- ^ “Marlen Esparza” (英語). NBC Olympics. 2012年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月6日閲覧。
- ^ “Team USA: Marlen Esparza”. United States Olympic Committee. 2012年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月6日閲覧。
- ^ Bearak, Barry (2012年5月15日). “U.S. Has Its First Female Olympic Boxer” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2020年7月25日閲覧。
- ^ “U.S. middleweight Claressa Shields advances to gold-medal bout” (英語). www.cbsnews.com (2012年8月8日). 2020年7月25日閲覧。
- ^ “Esparza cruises to victory in professional debut”. 2017年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。
- ^ Idec, Keith (2019年11月2日). “Seniesa Estrada Beats Marlen Esparza Via Technical Decision” (英語). BoxingScene.com. 2020年7月25日閲覧。
- ^ “Marlen Esparza defeats Ibeth Zamora for WBC title”. BOXEN 24/7. (2021年6月20日) 2022年1月5日閲覧。
- ^ “Marlen Esparza defeats Anabel Ortiz”. BRITISH BOXING NEWS. (2021年12月21日) 2022年1月5日閲覧。
- ^ “WBA女子フライ級王者藤岡奈穂子がWBC王者エスパーザと初の統一戦 ４月９日米テキサス”. 日刊スポーツ. (2022年3月1日) 2022年3月2日閲覧。
- ^ “４６歳の藤岡奈穂子、統一王者ならず…米サンアントニオでのＷＢＡ・ＷＢＣ王座統一戦で判定負け”. スポーツ報知. (2022年4月10日)
- ^ “Marlen Esparza Claims Majority Decision Win Over Gabriela Alaniz To Further Unify Flyweight Titles”. BOXINGSCENE. (2023年7月8日) 2023年7月9日閲覧。
- ^ “Marlen Esparza misses weight for Alaniz bout, loses 3 titles”. ESPN.com (2024年4月26日). 2024年4月29日閲覧。
- ^ “Yokasta Valle Edges Marlen Esparza Via Split Decision”. The Ring (2025年3月). 2025年4月19日閲覧。
- ^ “Yokasta Valle, Marlen Esparza Fighting For Chance to Face Gabriela Fundora”. The Ring (2025年3月). 2025年4月19日閲覧。
- ^ [1]
関連項目
- 女子ボクサー一覧
- オリンピックのボクシング競技・メダリスト一覧
- 世界ボクシング評議会(WBC)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング協会(WBA)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)女子世界王者一覧
- 統一世界王者
外部リンク
- マーレン・エスパーザ (@Marlen112Boxing) - X（旧Twitter）
- マーレン・エスパーザ (@marlen_esparza) - Instagram
- マーレン・エスパーザの戦績 - BoxRec
| 前王者 イベス・サモラ |
第9代WBC女子世界フライ級王者 2021年6月19日 - 2024年4月26日（剥奪） |
空位 次タイトル獲得者 ガブリエラ・アラニス |
| 前王者 藤岡奈穂子 |
第5代WBA女子世界フライ級王者 2022年4月10日 - 2024年4月26日（剥奪） |
空位 次タイトル獲得者 ガブリエラ・アラニス |
| 前王者 ガブリエラ・アラニス |
第13代WBO女子世界フライ級王者 2023年7月8日 - 2024年4月26日（剥奪） |
空位 次タイトル獲得者 ガブリエラ・アラニス |
- マーレン・エスパーザのページへのリンク
