マルクス・ポピッリウス・ラエナス (紀元前359年の執政官)とは? わかりやすく解説

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マルクス・ポピッリウス・ラエナス (紀元前359年の執政官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 23:15 UTC 版)

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マルクス・ポピッリウス・ラエナス(Marcus Popillius Laenas)は、紀元前4世紀共和政ローマの政治家・軍人で、執政官(コンスル)を四度務めた。

経歴

マルクス・ポピッリウスはプレブス(平民)の出身で、紀元前359年に初めて執政官に就任した。同僚執政官はグナエウス・マンリウス・カピトリヌス・インペリオススであった[1]。執政官としてローマを奇襲しようと接近してきたティブル軍に勝利した。執政官任期の終わりごろには、タルクィニイ軍がエトルリアとの国境近くのローマ領土に侵攻した[1]

紀元前356年には二度目の執政官に選出されている。同僚執政官はマルクス・ファビウス・アンブストゥスであった[2]。マルクス・ポピッリウスはティブルに対する軍事作戦で勝利を収めている。

紀元前350年、三度目の執政官に就任、同僚執政官はルキウス・コルネリウス・スキピオであった[3]。ルキウス・コルネリウスが病気となったため、マルクス・ポピッリウスは全ローマ軍の指揮を取り、ガリア軍に対することとなった。司令官一人を欠いたものの、ローマ軍はその優れた軍事組織のためにガリア軍に勝利した。この勝利のために、マルクス・ポピッリウスはローマに戻った後に凱旋式を実施している[4][5]

ローマ軍は集合し、ガリア軍に対して最初の巧みな機動を行った。続いて楔形隊形をとって、敵の戦列中央を打ち破った。傷を負い、指揮官と命令系統を失った野蛮人達は、自軍の方に向かって敗走した。 — ティトゥス・リウィウスローマ建国史』、VII, 3, 23-24.

紀元前348年にも、マルクス・ウァレリウス・コルウスと共に執政官に就任[6]。この間にカルタゴとローマの間に、二度目の条約が締結されている。

キケロによると、マルクス・ポピッリウスは紀元前359年カルメンタ女神の司祭に選ばれている。[7]

脚注

参考資料

関連項目

公職
先代:
マルクス・ファビウス・アンブストゥス
ガイウス・ポエテリウス・リボ・ウィソルス
執政官
同僚:グナエウス・マンリウス・カピトリヌス・インペリオスス
紀元前359年
次代:
ガイウス・ファビウス・アンブストゥス
ガイウス・プラウティウス・プロクルス
先代:
ガイウス・マルキウス・ルティルス
グナエウス・マンリウス・カピトリヌス・インペリオスス II
執政官
同僚:マルクス・ファビウス・アンブストゥス II
紀元前356年
次代:
ガイウス・スルピキウス・ペティクス III
マルクス・ウァレリウス・プブリコラ
先代:
ガイウス・スルピキウス・ペティクス V
ティトゥス・クィンクティウス・ポエヌス・カピトリヌス・クリスピヌス II
執政官
同僚:ルキウス・コルネリウス・スキピオ
紀元前350年
次代:
ルキウス・フリウス・カミッルス
アッピウス・クラウディウス・クラッスス・インレギッレンシス
先代:
ルキウス・フリウス・カミッルス
アッピウス・クラウディウス・クラッスス・インレギッレンシス
執政官
同僚:マルクス・ウァレリウス・コルウス
紀元前348年
次代:
ガイウス・プラウティウス・ウェンノ・ヒュプサエウス I
ティトゥス・マンリウス・インペリオスス・トルクァトゥス



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