マリナー8号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 宇宙船 > 火星探査機 > マリナー8号の意味・解説 

マリナー8号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 17:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
組み立て中のマリナー8号
マリナー8号の打ち上げ

マリナー8号 (Mariner 8) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の火星探査機1971年5月9日に打ち上げられたものの墜落し、計画は失敗した。

概要

マリナー計画の一部として、火星探査を目的に、マリナーHおよびマリナーIのペアの探査機が計画された。このうち、マリナーHがマリナー8号、マリナーIがマリナー9号である。8号はアトラスセントールロケットにより、1971年5月9日にケープカナベラルのアメリカ東部宇宙ミサイルセンター (ESMC)より打ち上げられた。打ち上げ265秒後よりエンジンが不調となり、機体は大気圏に再突入、プエルトリコの北560 kmの大西洋に墜落した。

火星探査計画

マリナー計画によるMariner Mars 71 Projectと呼ばれる。マリナーHおよびマリナーIの二機の探査機がペアとなり、火星周回軌道より探査を行う計画である。火星大気の気圧や温度、構成のほか、火星の地形を探査する予定であった。この探査任務はマリナー9号により代替された。

探査機

探査機はマグネシウムフレームで構成され、本体は概ね八角形であり、対角長は138.4 cmである。探査機の乾燥重量は558 kg。太陽電池パネルは、長さ215 cm、幅90 cmで4枚取り付けられていた。そのため、探査機の大きさは太陽電池パネル展開時、差し渡し6.89 mとなった。太陽電池の出力は火星軌道上で500 Wである。

主エンジンはヒドラジンと四酸化窒素によるロケットエンジンであり、他に6基の姿勢制御エンジンを装備していた。姿勢制御機器として太陽方向検出器、恒星カノープス方向検出器、ジャイロスコープも搭載していた。

関連項目





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からマリナー8号を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からマリナー8号を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からマリナー8号 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マリナー8号」の関連用語

マリナー8号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マリナー8号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマリナー8号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS