マズルカ作品63 (ショパン)とは? わかりやすく解説

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マズルカ作品63 (ショパン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/22 20:32 UTC 版)

マズルカ 作品63(マズルカ さくひんろくじゅうさん)は、フレデリック・ショパン1846年に作曲した作品。翌年出版された。献呈先はロール・チョスノフスカ夫人。全3曲。作曲者死の3年前という晩年の作で、落ち着いた叙情的な曲想が全曲を支配している。

作品63-1

Vivace

第39番、ロ長調。後の2曲と異なり、明るく晴れやかなもの。冒頭に主和音が左手オクターヴで現れ、力強さと土着の飾らない素朴さを印象付ける。右手の長三度が美しい。

中間部ではイ長調ワルツに似た特徴的なリズム。再現部の後は、中間部の素材を繰り返してコーダとしている。右手に10度の和声があるなど演奏はやや困難。

作品63-2

Lento

第40番、ヘ短調。さびしく歌うようなマズルカ半音階を巧みに入れた下降音階が寂寞とした演出をしている。中間部は変イ長調。左手の和声が単調を避けるアクセントになっている。

作品63-3

Allegretto

第41番、嬰ハ短調。作品63-2と対になってよく取り上げられる。ワルツに似た右手旋律と左手リズムで洗練された趣味になっている。中間部は変ニ長調。主題再現部はカノンを採用しており、作者が晩年に理知的な作曲態度を取ったと評されている。

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