ポリフェニレンスルフィド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 15:39 UTC 版)

ポリフェニレンスルフィド(英: polyphenylene sulfide , 略語: PPS)は、ベンゼン環(p-フェニレン基)と硫黄原子(スルフィド結合)が交互に結合した単純な直鎖状構造を持つ、結晶性の熱可塑性樹脂に属する合成樹脂。英語読みのポリフェニレンサルファイドや、ポリ(p-フェニレンスルフィド)とも呼ばれる。繊維・フィルム成形用を除けば、ほとんどの使用例において無機質のガラス繊維や炭素繊維などのフィラー(充填剤)を混和し、引張強度を増した高機能性コンパウンド樹脂として用いられている。CAS番号は9016-75-5または25212-74-2。
製法
フィリップス・ペトローリアム法
アミド系の極性触媒溶媒中で、p-ジクロロベンゼンと硫化ナトリウム(硫化ソーダ)を200〜290 ℃の高温高圧下で縮合重合させる手法である。反応が高温なことと、無機塩の硫化ナトリウム及び中間体のオリゴマーを溶解させるためにメチルピロリドンが主に用いられている。製造プロセスにおいては、水酸化ナトリウムと硫化水素ナトリウムを反応させ硫化ナトリウムを製造する前駆工程を併設しているものが多い。
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