ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとは? わかりやすく解説

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ポリオキシエチレンラウリルエーテル‐りゅうさんナトリウム〔‐リウサン‐〕【ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム】

読み方:ぽりおきしえちれんらうりるえーてるりゅうさんなとりうむ

ラウレス硫酸ナトリウム


ラウレス硫酸ナトリウム

(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 22:28 UTC 版)

ラウレス硫酸ナトリウム
識別情報
略称 SLES
CAS登録番号 3088-31-1 , 13150-00-0 , 9004-82-4 
PubChem 23665884 (sodium 2-dodecoxyethyl sulfate)
ChemSpider sodium laureth-2 sulfate: none
UNII ZZQ59TY3KG , BPV390UAP0 , 410Q7WN1BX 
特性
化学式 CH3(CH2)11(OCH2CH2)nOSO3Na
モル質量 可変、通常は 421 g/mol
(288.38 + 44.05n) g/mol
危険性
NFPA 704
1
2
0
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ラウレス硫酸ナトリウム(ラウレスりゅうさんナトリウム、sodium laureth sulfate, SLS)は陰イオン界面活性剤の1つ。ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとも呼ばれる。

概要

用途はシャンプー歯磨き剤、起泡剤、業務用洗剤、脱脂剤等多岐にわたる。

ラウレス硫酸-n硫酸ナトリウムと表記される場合のnは(OCH
2
CH
2
)の数を表す。n=3のLD50は1995 mg/kg(ラット:経口)[1]

合成

1-ドデカノールをエトキシ化(w:Ethoxylation)、硫酸エステル化後に炭酸ナトリウムにより中和して合成。

C
12
H
25
OH + n C
2
H
4
O → C
12
H
25
(OC
2
H
4
)nOH
C
12
H
25
(OC
2
H
4
)nOH + H
2
SO
4
→ C
12
H
25
(OC
2
H
4
)nOSO
3
H + H
2
O
2C
12
H
25
(OC
2
H
4
)nOSO
3
H + Na
2
CO
3
→ 2C
12
H
25
(OC
2
H
4
)nOSO
3
Na + H
2
CO
3

またはラウリル硫酸ナトリウムエーテルと酸素を加える合成方法もあるが、この方法の場合エーテルと酸素を加える過程で発癌性物質である1,4-ジオキサンが発生する。事実SLESを含むいくつかの製品が、低濃度のジオキサンを含んでいることが確認されている。[2]

関連項目

出典

  1. ^ Walker A I T, Brown V K H, Ferrigan L W, Pickering R G, Williams D A. Toxicity of sodium lauryl sulphate, sodium lauryl ethoxysulphate and corresponding surfactants derived from synthetic alcohols. Food Cosmet Toxicol. 1967;5:763–769.
  2. ^ “California Files Prop 65 Lawsuit Against Whole Foods, Avalon”. Bloomberg. http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=conewsstory&refer=conews&tkr=WFMI:US&sid=aDC5vdNMQCiM 


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